未来の教員を目指す学生と関わって⑤

現在の学校現場、とりわけ公立学校がとても多様化していることについてお話しています。

多様化の状況として、話す言語が違う子ども、不登校傾向の子どもや、発達障害傾向のある子どもなど本当にさまざまです。

対応に際して、配慮すべき点はいろいろありますが、彼らと教師が一対一で対応しているときには、さして問題とならないことが、学級

全体の中での対応となると、難しい問題が生じてくることがあります。

例えば、【多動傾向】のある子どもが、授業中に立ち歩いたとしましょう。

その子どもについて、また【発達障害】についての知見がある先生ほど、「【多動傾向】のある子に声かけしても、今はじっとすること

は無理だから、しばらく様子を見よう」と、判断されるかと思います。

一見、【多動傾向】のある子への配慮のように見えますが、ここに大きなトラブル発生の可能性があります。

 

それは、学級の中には、その子どもと担任の先生の他に、多くのクラスメイトが存在するということです。

彼らが、その【多動傾向】のある子の行動に対して、どのような受け止め方をするかということです。

このことが、先に説明した『学級全体の中での対応』の難しさなのです。

そして、ここから教師には【木を見る目と森を見る目】の両方が必要であると考えます。

最も、学級全体の子どもたちの発達段階に依るところが大きいことがらです。

高校生ならば、このケースの場合に、多くの生徒たちは「まあ、あいつはああいう奴だから」と、全くスルーしてしまうかもしれませ

ん。

実際、中学校3年生のクラスで、そうした様子を何度も見かけました。

良くも悪くも、『人は人』という考え方が、雰囲気が大きいかと考えます。

しかし、小学生さらに低学年だったら、どうでしょうか。

 

 

 

ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケー

ションカフェ】を開いています。

リアルでもOnlineでも開催しています。

詳しくは、このHPのトピックスをごらんください。