【子どもの心 若者の心 そして‥】12 関わり方のレベルって難しい!

前回、前々回の2回で、「人と人との関わりの深さにもレベルがある」ことについて、お話しました。

       人と人との関わりの深さにもレベルがあるって知っていますか?(詳細は以前のブログで)
                   沈黙が苦痛でないのもバロメーター
         第一段階 閉じこもりのレベル
         第二段階 社交儀礼のレベル
         第三段階 世間話のレベル
         第四段階 情報伝達のレベル
         第五段階 意見・判断のレベル
         第六段階 心理ゲームのレベル
         第七段階 打ち明け話のレベル
         第八段階 ありのままの自分のレベル

 

この表を見て、どのように思われましたか?

このランクを基に、以前話題とした【関係性に乏しい3年生の授業の様子 と 関係性が深い4年生の授業の様子 の違い】に、ついて考えてみましょう。

こういう事例でした。(再度掲載)

事例① 現在、火曜日の4限にさまざまな学部の主に3年生を対象として、教職の授業をしています。また、5限に外国学部の4年生を対象として、ほぼ同じ内容の教職の授業をしています。こちらとしては、どちらの授業もぼほ同じ内容で教えているつもりですが、両者の顕著な違いを感じるようになりました。この大学は公立大学であり、学生の学力レベルは高く、話し合いを中心とした授業に、とても意欲的に取り組み、活発な意見交換があります。

2つの講義の受講者の内訳は

4限 3年生中心 さまざまな学部の学生が集まっているので、この授業で初めて顔を合わせたという学生も多く、大半は1週間にこの授業だけで会うといった関係である。授業後に提出する『振り返りシート』の記述も、時には「うーん、何も考えていない?」といったものもある。

5限 4年生中心 大半が外国学部学部であり、1年生のころからの友人知人が多い。留学経験や就活・採用試験等で苦労しているからか(学務課の方曰く「言葉遣いや態度が礼儀正しくなってきた」)、きちんとした対応をしている。『振り返りシート』の記述も内容が深まっており、講師自身が触発されるものもかなり見られる。

2つの講義内での話し合いは、どちらも活発であり大きな違いは見られないが、発表場面では、意欲的に手まで挙がる4限に対して、発表について腰の重い5限という違いが見られます。

うーん、おかしいですよね。

親しくないメンバーの集まり(3年生)の方が、親しいメンバーの集まり(4年生)よりも、堂々と発言していることに違和感を感じました。

そこで、「相手との関係性が深まると、何でも言える関係になる」といった思い込みについて、考えることとしました。

みなさんは、どのように思われますか?

まずは、この2つのグループの関係性を、上記の「かかわり方ランキング」のどこに当てはまるかを、考えてみましょう。

「親しくないメンバーの集まり(3年生)」は、第五段階 意見・判断のレベルでしょうか。

例えば、『上履きが隠されるといったイジメが疑われる状況があるときに、あなたが担任ならばどうするか』といった、私の発問に対して学生一

人一人が考えるとともに、チーム内で話し合い、全体で意見を共有します。そのときに、「隠した生徒を探し出す」「隠された生徒が嫌がったら

どうするか」といった意見をたたかわせるわけです。その時に、自分とは異なる意見もでることでしょう。内心、「どうして?そんなのおかしい

でしょ?」といった意見と出会うかもしれません。その時に「○○さんって、今まで思っていたイメージと違う」と感じて、同じチームのメンバ

にマイナスのイメージをもつことがあるかもしれません。しかし、この授業が終われば、チームメンバーとは来週のこの授業まで1週間は会い

ません。その間には、さまざまなできごとがあることでしょう。次週の授業まで、その時のモヤモヤ感を覚えていることは、稀ではないかと考え

ます。そうした体験があるので、結構大胆に意見を発表することができるのではないでしょうか?

 

いかがでしょうか?

次回、「親しいメンバーの集まり(4年生)」について、考えてみましょう。

 

こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケーションカフェ】を開いて

ます。

リアルでもOnlineでも開催しています。

詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。