不登校について考えましょう ④不登校の理由は、子ども自身でも分からない

   

先日、生涯学習センターで『心の健康とストレスケア』と言うテーマでお話しました。その時の様子です

今、『不登校』について考えています。

第1回は、 「様子を見ましょう」とはどういうこと?

第2回は、 気持ちは、言葉にしなければ伝わらない

第3回は、 子どもや保護者と世間話ができる関係づくり

第4回は、 たくさんの子どもたちが、学校へ行っていないようだけど、どうなってるの?

とお話してきました。(詳しくは、以前のブログをご覧になっください)

今回は、「子どもたちのリアルな現状」について、一緒に考えていきましょう。

 

2 不登校児童生徒数の変化

では、現在どれほどの子どもたちが「不登校」となっているのでしょうか?

不登校児童生徒数(2024年度   353,970人  前年と比べて7000人の増加)

※ 2025年度については、9月頃に発表となります

ちちなみにチャッピーによると、人口35万人程度の市は松本市であり、春日井市は少し少なく、一宮市は少し多いそうです。

この数字を見ると、驚くべき人数になってきたことを分かっていただけると思います。

では、ここで「不登校」の子どもの現状、取り巻く環境について考えていきます。

文科省は不登校の定義を以下のように考えています。

何らかの心理的、情緒的、身体的、あるいは社会的要因・背景により、児童生徒が登校しないあるいはしたくともできない状況にある者(ただし、「病気」や「経済的な理由」による者を除く)

そして、文科省は『年間に30日以上の欠席をしている児童生徒』を『不登校』と考えています。

上記した 不登校児童生徒数(2024年度  353,970人 7000人の増加)について、以下の傾向が見られます。

① 出現率としては(1000人中)

  中学校  67.1人  小学校 21.4人 

※ この割合で、学級定数を35人で考えると、中学校では2.3人。各学級に2人いてもおかしくないということになります。 

    一方、小学校では0.7人となり、各学級に1人いるかどうかということになります。

    こう考えてくると、一見「不登校って、中学校では多いけど、小学校では大したことない」と捉えられがちですが、実は以

    前に比べて同じような人数で推移している中学校に比べて、小学校の増加の割合がとても大きいのです。

② 「不登校」が増え始めたのは昭和50年代からであり、一度2002年~2012年で減少しましたが、再び増加しています。

3 不登校の特徴

① 「不登校」児童生徒の言い分

私が、適応教室の相談部長として勤務していたときに、学校復帰間近の生徒たちに尋ねてみました。

私 「ねぇ、今だから訊くけど、どうして学校へ行けなくなったの?」

生徒「うーん、よく分からない」

私 「初めての相談(インテーク相談)では、クラスでいじめられたと言ってたよ」

生徒「そんな気もするけど…そうかなぁ。よく分からない」

私 「学校戻ることで、その子たちとの関係は心配してる?」

生徒「いや…それよりも、授業についていけるかが心配」

この会話から、「不登校」について、大きな示唆を得ることができました。

それは、『不登校の理由は、児童生徒自身でもよくわからない』ということです。

適応教室へ初めて来たときの相談(インテーク相談)では、子どもたちはさまざまなことを訴えます。

例えば「先生が厳しくて嫌だった」「クラスの子にいじめられていた」「何となく行く気にならなかった」等と、さまざまに自分の

置かれている立場の辛さを訴えていたのですが、時間の経過とともに、そうした思いが希薄になってきたのか、自分自身でも理由が

分からなくなってきています。

全ての子どもがそうとは言いませんが、こうした場面にしばしば遭遇してきました。

 

よく「本当に悩んでいる人は、自分が何で悩んでいるか分からない」と言います。

それと同様に「不登校」の理由も、子ども自身でもよくわからないのではないかと考えます。

 

次回は、不登校の特徴②についてお話します。

次回も、よろしくお付き合いください。

 

こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケーションカフ

ェ】を開いています。

リアルでもOnlineでも開催しています。

詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。