未来の教員を目指す学生と関わって⑥

現在の学校現場、とりわけ公立学校がとても多様化していることについてお話しています。

多様化の状況として、話す言語が違う子ども、不登校傾向の子どもや、発達障害傾向のある子どもなど本当にさまざまです。

対応に際して、配慮すべき点はいろいろありますが、彼らと教師が一対一で対応しているときには、さして問題とならないことが、学級

全体の中での対応となると、難しい問題が生じてくることがあります。

例えば、【多動傾向】のある子どもが、授業中に立ち歩いたとしましょう。

その子どもについて、また【発達障害】についての知見がある先生ほど、「【多動傾向】のある子に声かけしても、今はじっとすること

は無理だから、しばらく様子を見よう」と、判断されるかと思います。

一見、【多動傾向】のある子への配慮のように見えますが、ここに大きなトラブル発生の可能性があります。

 

学級にいる他の子どもたちが、どのような反応をするかということです。

前回少しお話しましたが、高校生ならば「あの子はああいう子だから‥」と、良くも悪くもスルーすると思いますが、小学生さらに低学

年だったら、どうでしょうか。

発達段階から考えて、「あの子はあの子」等という思考は、おそらくしないでしょう。できないでしょう。

それよりも、「僕が授業中に立ち歩いたら、先生は僕を怒るにの、どうしてあの子の場合には怒らないの?ひいきだ。」等と言い始める

と思います。

確かに、6、7才の子どもが、そのように考えるのは無理のないところです。

では、そのときにどのように説明しますか?

どのように話せば、幼い級友たちは納得するでしょうか?

もちろん稀に、立ち歩く子どもの保護者の方が「うちの子は発達障害という診断が出ているので、そうした事情を他の子どもたちに説明

してあげてください」と言われる場合がありますが、それは本当に稀なケースと思います。

では、一般的にどのように説明すると良いでしょうか。

私も、ベストの方法は分かりません。

こうした問題は、マニュアル化ができることではないからです。

そこで、その状況ごとに、ベターの方法を考えてきました。

ここでは、2つの方法があると考えます。

 

ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケー

ションカフェ】を開いています。

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詳しくは、このHPのトピックスをごらんください。