相談ー相手の話の聴き方・話し方⑨良い聴き手 未来の教員を目指す学生と関わって番外編

この連載の内容として

第1シリーズでは、発達障害を中心とした【学級・学校に適応することが難しい子どもとの係り】について

第2シリーズでは【学力差がある集団への係り】について

第3シリーズでは【一見仲良さそうに見えるなれあい集団内部への係り】につい

第4シリーズでは『教職を目指す学生が考える【理想の教師像】』について考え、教師を目指す彼らが『悩みを抱えている子どもへどの

ように寄り添うかについて、考えました。

今は、シリーズの番外編として、そうした【寄り添い方】について考えています。

まずは、『寄り添い方』の第一歩として、『話の聴き方』から始めていきました。

 

質問①

親しいAさんから「ねぇ、私の話をきいて、私の気持ちをわかって」と頼まれた時の『わかって』は、『解って』『分かって』『判っ

』のどれにあたるでしょうか。

質問②

あなたの『相手の話を聴けない人チェック

1 自分の心に余裕がないから、相手に関心を向けられない。

2 相手の持つ力や可能性への信頼がないから、指示・アドバイスが多くなる。

3 自分にOKと言えないから、相手にもOKと言えない。

(解答は、以前のブログを参照してください)

 

では、次に『相手の話を聴く』ために、私たちはどのような姿を目指せばよいかについて、考えていきましょう。

『話を聴く』とは、『相談』とは、悩みを打ち明けてきた相手と一緒に、その悩みを『分かち合う』ことであり、一緒に揺れてあげるこ

と考えます。

ですから、『良い聴き手』となればいいのではないでしょうか。

 

では、『良い聴き手』となるための条件を考えてみましょう。

まず第一に、『話を聴く構えをつくる』ことです。

『あなたを大切に思っているから。じっくり聴くね』という気持ちの表れと、理解してください。

 

では、『良い聴き手』を具体化してみましょう。

【勇気を出して、職員室の担任の先生のところへ行ったけど‥‥‥】中学1年生Bさん

Bさんは、あまりおしゃべりをしない、友人も少ない女の子です。担任の先生から、何か聞かれても「はい」「いいえ」と言うくらいで、自分から何か話に行くということは滅多にありません。そんなBさんが、珍しく職員室の前で担任の先生を待っていました。そこへ、担任の先生が回収したワークをいっぱい抱えて、階段を降りてきました。Bさんに気づいて「おっ、Bちゃんどうした?何か用か?」と元気よく声をかけてきました。すると、Bさんは「あっ、いいです」と言って、教室へ戻っていってしまいました。その後、Bさんは、担任の先生に何も言ってきません‥

さぁ、何があったのでしょうか。

Bさんは、どんなことを思ったのでしょうか。

みなさんも、考えてみてください。

 

ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイ

でスキの練習をしたりする会【コミュニケー

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詳しくは、このHPのトピックスをごらんください。