生徒・子どもの心とどう向き合うか12 ハッピー物語83【番外編】より

Ⅱ 【生徒・子どもの心とどう向き合うか】についての考え

③学校生活アンケートから見えてくる【生徒・子どもの心】について

事例1 「学校へ行きたくないと思うことがある」「学級内に何でも話せる生徒がいない」「授業がよく分からない」の項目を選択した

   生徒・子ども

生徒・子どもは、学校に対して【不適応感】を持っている。

そこで、まずは担任教師との話し合い(話すことが無理ならば、【生活ノート】等の記述による思いの交換)や、少人数での係活動を組

織してオフィシャルな級友との関わりを作ることを考えていく。(昨日の内容のまとめ)

事例2 女子仲良し3人組。いつも一緒にいるので、担任も「仲がいい」と理解している。しかし、この検査の結果AとBは検査結果表

   の右上(満足群)にいるが、2人より離れて左下にいる生徒・子ども

小学校上級生より中学校にかけて、女子は【チャム】というグループを作りやすい。

【チャム】は、その構成員が「私たちだけ」という帰属意識が高く、そのためお揃いの持ち物を持つといった形で、仲間意識をグループ

の内にも外にも示そうとする傾向が強い。

そのため、一見仲良さそうに見えるが、そのグループ内の関係性はなかなかつかみにくい

その結果、グループ内カーストが生じやすい。

部外者から見ると「下位にいて辛いのならば、そのグループを抜ければ良い」と考えるのだが、学級内の女子グループがすでに固定化し

ている場合には、『抜けても、他に所属するグループがなく、ボッチになってしまう』という不安感から、そのままの位置に甘んじて

しまう生徒・子どもが多いと考えられる。

この生徒・子どものケースが、そうした事例であった。

そのため、他のグループの子に様子を尋ねると、「Cちゃんは、パシリにされているみたい」という答えが返ってきた。

そこで、担任教師としてCちゃんと話し合ってみることとした。

その際に、「Cちゃんは、今学校が楽しくなさそうに見えるけど、そんなことないかな?」と話しかけ、相手の返答を待つ。

1回の話し合いでは、教師が期待するような反応は返ってこないと思われるが、何度か声をかけることで、「私のことを、先生は気にか

けてくれている」という信頼感が生じれば、教師の話がスムーズに入っていくと期待できる。

その一方、学級全体にも【自己肯定感】を高める働きかけをすることで、Cちゃんばかりでなく多くの生徒・子どもが、自分に自信を持

てるように育てていきたい。

明日、もう一つの事例について考えてみましょう。

 

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