本当の友だち?嘘の友だち?

翌日の授業後に、困った顔をして彼女はやってきた。「なんかよく分からなくなってきた」という彼女の話では、Aさんを責めることのできない彼女であるが、どうしてもムカついてメールでチームのもう一人にいきさつを教えたところ「知ってるよ。でもべつに…」という返事が来たそうだ。そこで、彼女としては「なんかよく分からなくなってきた」わけである。

そして、彼女は「どうすればいい?」と尋ねてきた。そこで、「どうしたいの?」と返すと、「どうすればいいのか教えてほしい」と言うので、「ちょっと、いろいろ考えようか。ヒントになるかどうかわからないけどね」と、彼女といろいろ話をすることにした。

①Aさんと、今後どうしたいのか ②彼女、Aさん、もう一人、転校生のBさんのチームをどうしたいのか ③彼女の思い通りにならなかったら、どうするのか と話し合った。もともと利発(成績それほどでもないが)な彼女は話が進むにつれて、自分の思いを的確に表すことができるようになってきた。そして、しばらく静かに考えた後「先生(彼女は私をこう呼ぶ)は、私たちのことを友だちだと思う?」と尋ねた。

「あなたはどう思うの?」と問うと、「フェイク。フェイク、フェイクフレンド」とBGMのように歌った。

そこで、彼女の考える「友だち」とはどんな人なのかを、尋ねたが…