何ができるだろう①配慮を要する子編-6

2 【周囲と上手に付き合えないBくん】(詳細は改編)

プロフィール

Bくんは、中学2年生。母親と二人暮らし。

保育園児の頃より、友達と遊ぶときにトラブルを生じやすく、母親は疲れていた。

Bくんはわがままを言い、迷惑をかけているという気持ちはないが、友人や先生に声をかけるタイミングが悪かったり、誤解される言動

が多かったりするため、『トラブルメーカー』と思われている。

母親は、Bくんの『母親思いの優しい子』であるという面など、Bくんの良さを周囲にも理解してもらいたいと願っている。

そこで、中学校の相談室を訪れることとなった。

Bくんの優しさや良さを、周囲に分かってもらうためには、どのような取り組みをすると良いでしょうか?

 

①お母さんに対しての初めの一歩

まずは、今までの努力・頑張りをねぎらいましょう。

②お母さんからの情報収集

あの子のために、お母さんと一緒に頑張っていきたい。そのために、いろいろ教えてください」という姿勢で、母親に依頼し、情報を

聴いていきます。

③Bくんに対しての初めの一歩

話を聴くこと(『構え』等に配慮して)で『彼についての情報収集』を第一とするとともに、彼との信頼関係を築いていく初めの一歩と

したい。

④Bくんとの関係づくり

おそらくBくんは、小さな頃からの経験より、話を聴いて関係づくりを図ろうとするこちらに対して、最初から良い感情をもってはいな

いと考える。(逆に、もし心を開いてくれるならば、それはラッキーととらえよう)

カウンセラーや先生など、ひょっとしたら保護者も含めて、不信感をもっている場合も少なくない。

そこで、初めから本質的な深い内容へのアプローチは、避けたい。

まずは、Bくんが『関心』のあるテーマについて話してもらおう。

例えば、『サッカーが好き』ならば、その気持ちを語ってもらおう。

Bくんのようなタイプは、一つのことに対して執着を持っている場合がある。

そこで、ただ話を聴くのではなく、少しはこちらも予備知識をもって、『教えてもらう』姿勢を大切にしよう。

Bくんの豊富な知識には及ぶべくもないが、少しはサッカーへの知識があれば、Bくんのこちらを見る目も変わってくる。

そこで、Bくんのこちらへの評価がアップしてから、少しずつ質問を変えていく。

まだるっこしいようであるが、一人の人間との関係づくりには、それなりの時間も覚悟も必要と考える。

 

ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケー

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