違いを認める5
構成的グループエンカウンター(SGEと、表します)には、いろいろなプログラムがありますので、学校の授業でよく使われる(無人島)を基に説明します。
(あなたが乗っていた船が難破し無人島に漂着したが、もうすぐ沈んでしまう。船にのせてあった備品等のうち、5点運ぶことができる。備品リストから、何を選ぶか)と言う条件で、個人として、チームとして考えます。
生徒たちは、自分また自分たちのチームと同じように、他の生徒もチームも選択すると予想しますが、全く違うので、驚きます。(実際、大学生28チームを対象として取り組んでみた結果も、すべて違っていました)
もちろん、生徒たちは今までも(異なる考え方を受け入れよう)(みんな違って、みんないい)と学んでいますが、SGEといった言わばゲームを通して、(自分の考え方が全てではない)と学べることは、自分を客観的に見られる第一歩と考えます。
こうした(異なる他者)を受け入れる考え・姿勢は、周囲への寛容性を育てることに繋がりますし、ひいては(いじめの克服)へと発展する可能性もあります。