子育て支援ワンコインセミナー 【子どもの心が分からない~思春期のトリセツ~】解説編③思春期の特徴 続続

1日から、3月中旬から下旬に開催するコミュニケーションカフェ3月例会について、説明しています。

このセミナーの中心として、二つの柱を考えてみました。

1 子ども話の聴き方

2 子どもの意欲の高め方

そして、これらについて考える前に、まずは【思春期の特徴】について考えています。

1 身体の急激な変化(前回のブログ参照)

2 心の急激な変化

本当に、心が落ち着きません。

疾風怒濤の時代の到来です。

そして、今回は【他者との関係性の変化】について、考えていきましょう。

3 他者との関係性の変化

前回、『ママのお勧めのファッションから、好きなアーティストが好むファッションへの趣味の移行』ということを、お話しました。

この事例で、子どもの中に【価値基準の変化】が生じることの一端を理解していただけたでしょうか。

前回は、服装を例にしてお話しましたが、こんな事例もあります。

事例 【ハワイ旅行よりも部活動】

両親とも仕事で忙しく、なかなか家族(父・母・中1男子)そろって、出かけることができない。両親が話し合い、奇跡的に夏休みを合わせて、息子にとっては初めての海外旅行(ハワイ)へ行く計画を立てていた。小学5年の夏、「○○くんの家は、ハワイへ行くんだって。いいなあ」と羨んでいた息子のために計画した。しかし、息子に伝えたところ、「僕は部活があるから行かない。二人で行ってきたら」と言う。「この子のために、せっかく計画したのに‥」と、両親には残念な思いが残った。

ご両親には、さぞかし残念なことだったと思います。

(部活動が厳しく、休めないという状況ではなかったようです)

おそらく、2年前でしたら、彼も上機嫌で出かけたと思います。

この2年の間に、彼の中でどんな【価値基準の変化】があったのでしょうか。

 

2年前の彼は、家族でハワイへ行く友人を羨んでいました。

その時の彼には、【家族関係】よりも大切なものがなかったからです。

しかし、この2年の間に、彼の中に【他者との関係性の変化】が生じました。

彼の心の中で、家族よりも上位にくる【関係性】が生じてきました。

それが『友人関係』です。

この頃になると、保護者よりも、友人の言葉に大きな影響を受けるようになります。

そして、男子も女子も群れるようになってきます。

グループをつくって、仲良くなることは決して悪いことではありません。

人間に本来備わっている『社会性』が育つ良い機会です。

しかし、そのグループの結束性が高くなりすぎると、グループへの執着が強くなりすぎると、さまざまな弊害も生じてきます。

以前お話した『チャム』もここから生まれてきますし、『カースト』『ぼっち』という事象もここから生じてきます。

 

ある意味、子どもたち自身が、とても生きにくく感じる時代に入ってきたと考えられます。

次回からは、いよいよ二つの柱について、話を進めていきます。

ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケー

ションカフェ】を開いています。

リアルでもOnlineでも開催しています。

詳しくは、このHPのトピックスをごらんください