【聴く力・話す力のスキルアップ】⑩具体的に
この連載では
第1シリーズでは、発達障害を中心とした【学級・学校に適応することが難しい子どもとの係り】について
第2シリーズでは【学力差がある集団への係り】について
第3シリーズでは【一見仲良さそうに見えるなれあい集団内部への係り】について
第4シリーズでは『教職を目指す学生が考える【理想の教師像】』について
そして現在は、シリーズの番外編として、『悩みを抱えている子どもへどのように寄り添うか』について考えています。
そして、『寄り添い方』の第一歩としての『話の聴き方』について考えてきました。
その詳細は、過去のブログを見ていただくとして‥
さて、先日(1/30)のOnlineコミュニケーションカフェでも話題になりましたが、「自分の思いを伝えることは難しい」と思っている方
が多いと感じています。
そこで、『話し方』についてこんなことを提案してきました。(こちらも、詳しくは過去のブログをご覧ください)
1 言葉は、相手へのギフトと考えましょう
①人は、自分のイメージどおりに動く
②人は「言葉」ではなく「心」を受け止める
2 アイメッセージで、話してみましょう
3 リフレーミングで話してみましょう
そして、こんな練習をしてみました。
①価値基準を変えてみると‥
②言葉の言い換え
さらに、③応用編
物事の価値基準を変えてみるという点で、リフレーミングの一つの考え方と言える事例についても考えてみました。
今回は、別のテーマについて考えてみます。
4 具体的に話してみましょう
先日、大学の授業で、『合唱コンクールへ向けての学級の活動についての授業案を書く』という課題を出しました。
教員を目指している学生さんたちですので、とても熱心に取り組んでいました。
「苦手な子どもへの配慮」「うざい・死ねといった類の言葉を使わない」等、彼等の優しさが感じられる配慮が、どの授業案からも感じ
られました。
生徒へ向ける『温かな気持ち』が十分伝わってきました。
しかし、その一方、「一生懸命に」「丁寧に」「最後まできちんと」等の、抽象的な言葉が多く見られました。
もし、この授業案どおりに授業をしたら、上っ面のものに終わってしまうことが想像できます。
こうした抽象的な言葉を投げられても、多くの生徒は『どうすべきかは分かるけど。どうしていいか分からない』のではないでしょう
か。
例えば、この頃「大丈夫?」と尋ねられて、「大丈夫」と答えている場面によく出会います。
何が大丈夫なのでしょうか。
より具体的に話すためには、どのように話せばよいかについて考えていきましょう。
ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケー
ションカフェ】を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをごらんください。