不登校について考えましょう ⑦不登校の子どもたちの悩み

毎日猛暑日が続いています。

みなさま、お元気ですか?

さて、現在『不登校』について考えています。

第1回は、 「様子を見ましょう」とはどういうこと?

第2回は、 気持ちは、言葉にしなければ伝わらない

第3回は、 子どもや保護者と世間話ができる関係づくり

第4回は、 たくさんの子どもたちが、学校へ行っていないようだけど、どうなってるの?

第5回は、 不登校の理由は、不登校児童生徒自身でも分からない (不登校の特徴①)

第6回は、 不登校の理由は千差万別・十人十色 (不登校の特徴②) について考えきました。

 

そして、今回は実際に不登校状態の子どもたち自身の気持ちについて考えてみたいと思います。

先日、知人から「不登校の子」についての相談を受けました。

その時にも思ったことですが、私たち大人はどうしても、不登校である該当の子どもたちの生の気持ちを考えるというよりも、それま

でに私たちが得ている「不登校」の情報で、判断していることがありませんか?

例えは、前回でもお話しましたが、「不登校の原因は、学校の友達のいじめ」という『知識』は、間違いではないけれども、それだけ

ではないということは、その一つと考えられます。

では、「今不登校である子ども」はどのようなことを思い、どのようなことに悩んでいるのかについて、考えてみましょう。

 

1 学校や家の外へ出ることが怖い

 例えばコンビニで級友と会うと隠れてしまうといった子もいます。

不登校傾向の中学背2年のAくんは、学校の下校時刻のころには家の外へは出ようとはしません。級友たちと会ってしまうことを怖れるからです。しかし、テストの日程などを知っていないでねコンビニにいたところ、下校途中の級友たちと会い、「Aくん」と声をかけられたので、商品の棚の陰に隠れてしまったとことがいうありました。そのことについて、Aくんからは連絡がなかったですが、級友たちから「昨日、コンビニでAくんに会ったよ」と、担任の先生に連絡がありました。

また、中には「夜暗くなってから、お母さんと学校へ行く練習」をしている子どももいますが、学校付近までは平気で歩いてきます

が、角を曲がって学校が見えた途端、足が動かなくなってしまうというケースも体験しました。

心の中で、「何か自分でも分からない怖さ」が育っているのでしょうね。

ただ、このことも一人一人で異なり、「コンビニで級友と会い、誘われて一緒に遊びに行く子」もいれば、「一人で押しのライブへ行

けるけど、小さな子や年取った方は平気だけど、自分と同じような年齢の子はダメ」等と、さまざまな状況があります。

2 悲観的に考え被害妄想になりやすい

 例えば「どうせ何をやってもだめ」が口癖となっている子がいます。

不登校の支援組織に通所している子の中に、しっかり勉強の用意を持ってきていて、自習の時間にとても頑張っている子がいました。学校の先生から「テストの問題用紙を持っていったら、テストをやっていただくことは可能ですか?」という連絡がありました。そこで、「もちろんできますので、届けてください」とお答えしたところ、問題用紙が届きました。実際には、学校へ通っている子たちとは、実施する環境が違いますが、とても良い機会と思いました。そこで、「やってみない?」と声をかけたところ、「できない」という返事が、その子から返ってきました。「どうして?よく頑張ってるじゃない。やれるところだけでいいよ」と勧めたのですが、「学校へ行っていない私なんて、どうせできないから‥」という返事でした。

確かに、不登校の子どもたちからは「どうせ」「私なんか」という、今流行りの言葉で言うと、自己肯定感が低い言葉が聞かれます。

周囲の大人から見ると、「学校へ行っていないのだから、完璧にできるはずなんてないよ。できるだけでいいよ」と思われるのです

が、それは子どもたちには納得できないのでしょうね。

そこには、自己肯定感の低さと、だからこそ事前に避けて自分を保とうとするプライド等、さまざまな気持ちが錯綜しているように思

います。(➡自己肯定感 については、後にお話するかと思います)

3 暴力や自傷行為へのハードルが低い

 例えば不安定な気持ちをリストカットで解消する子も見かけます。

不登校傾向のAさんは、中学1年生でしたが、しばらくぶりに家庭訪問をしたら、室内なのに不自然な形で帽子をかぶっていました。いつも通りに会話をしましたが、何となくギクシャクしています。「じゃ、また来週来るね」と言って玄関まで行ったところ、お母さんが「先生、ちょっと‥」と言い、家の外でスマホの写真を見せてくれました。そこには「抜毛」して、前髪の部分が青々としているAさんが写っていました。びっくりして、不謹慎ですが「時代劇の武士みたいだ‥」というのが、第一印象でした。

今まで、リストカットについては知識もありましたし、実際に見たことも何度かありました。しかし、抜毛は初めてで驚きました。

誰に言われたわけでもなく、その子自身の気持ち・意思で行ったことなのですが、やはり家族以外の人に見られるのは嫌ということ

で、帽子をかぶっていたのだと思います。それだけ見た目を気にするのに、どうして抜毛をしてしまうのか。これも、子どもにはさま

ざまな思いがあってのことと思いますが、普通に登校している子に比べて、そうした行動(抜毛・リストカット等)をすることに対し

てのハードルが低いと思います。こうした行動が、「自死」につながる可能性がないとは言えません。

それだけに、怖さを感じるわけです。

 

不登校をその表面上の事象ばかりでなく、関係した子どもたち(大人も含めて)の言動や気持ちも会含めて考えることの大切さを、今

回も分かっていただけたのではないかと思います。

次回も、事例とともに、考えていきます。

よろしくお付き合いください。

 

こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケーションカフ

ェ】を開いています。

リアルでもOnlineでも開催しています。

詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。