不登校について考えましょう ④たくさんの子どもたちが、学校へ行っていないようだけど‥どうなってるの?

第1回は、『不登校の子どもを、学校へ無理やり連れてこようとするお母さんに対して、学校は教師はどのように対応するべきか』に
ついて考えました。
第2回は『子どもの欠席が続いている我が家へ、電話してこないでくください』というお母さんの気持ちについて考えました。
事例が続きましたので、ここで「不登校」についての子どもたちの現状などについて、おさらいします。
さて、こうやって「不登校」についてお話してきて思うことですが、「不登校」について何らかの関わりを持たれている方にとって
は、「不登校」についてなにがしかの知識をお持ちと思います。
しかし社会全体では、「この頃は学校へ行かない子どもが多いそうだけど、何で?」と、不思議に思われている方もまだまだ多いよ
うに思います。
また、「うちの子についてだけは分かるけど、他の「不登校」の子はどんなことで悩んでいるの」と、思われている保護者の方もい
らっしゃいます。
そこで、今回から「不登校」ついて、少しお話していきます。
1 不登校の考え方の変遷
1960年代 「登校を渋る子ども」がポツポツと現れ始めましたが、学校現場や教育委員会では「特別な子」と考えられていま
した。その時原因?と考えられた説は ➡ 神経症論→分離不安・自己脅威など
その後 「登校を渋る子ども」の数が増えてきたため ➡学校病理説 という「学校が何かと制約することがいけないので
はないか?」と言う説が話題となりました。
また「登校拒否」という言葉が一般化され、特定の子どもとその家族だけの問題ではなく、社会問題となってきま
した。戸塚ヨットスクール事件もこの頃に起こっています。
1980年代 子どもの数は減っているのですが、「不登校」は急増してきました。
この頃から、各地に公立私立の「適応教室」といった類の「不登校の子ども」を受け入れる施設やフリースクール
等ができ始めました。後に私が相談部長として勤務するようになった「子ども適応相談センター」もこの頃に設立
されました。
1992年 あまりにも、「不登校の子ども」の数が増えてきたので、それまで「登校させよう」としてきた文科省が、「不登
校は誰にでも起こりうること」と認めるようになってきました。
そればかりでなく、学校以外の場所(例えば適応教室やフリースクール)へ通所していることも、「登校」として
認めるようになってきました。
といろいろ取り組んできましたが、いっこうに減少しません。
そこで、ついに…
2017年 文科省は「不登校は問題行動ではない」と言い、社会的にも「無理して登校しなくてもいい」といった風潮が広がり
ました。その結果、夏休みの最後あたりで、いろいろな方や場所が「学校へ行きたくなくて、行くところがないのな
らば、図書館(など)へいらっしゃい」と、SNSで提案されています。
では、現在どれほどの子どもたちが「不登校」となっているのでしょうか?
不登校児童生徒数(2024年度 353,970人 前年と比べて7000人の増加)
※ 2025年度については、9月頃に発表となります
驚くべき人数となってきました。
次回は、その実情についてお話していきます。
次回も、よろしくお付き合いください。
こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケーションカフ
ェ】を開いています。

リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。

