GW明けに不安定な子どもとどのように関わるかー第13回学級経営学習会より③
長い休みの後(今回のGWなど)、心身ともに【トラブル】【ストレス】を抱えてしまっている子どもたちを見かけたことが結構ありま
した。
教員が、そんな子どもとどのように関わっていくかについて、考えてみたいと思います。
そこで、第13回 学級経営学習会のテーマを『GW明けに不安定な子どもとどのように関わるか』と設定しました。
第1ステップ 話すきっかけづくり
第2ステップ 話を聴く
第3ステップ 対応策を一緒に考える
との流れで、考えて練習していきます。
第1ステップ 話すきっかけづくり のポイントは
気になる・配慮を要する子どもたちと、どのように話すきっかけを持てるかということに尽きます。(詳しくは、前回のブログ参照)
今回は、第2ステップ 話を聴く について考えます。
ここで、気を付けたいことは、『すぐに心の問題については尋ねない』ということです。
私たち自身について、想像してみましょう。
もし、あなたが「このごろ表情が暗いと思う。何か悩んでいることがあるんじゃない?」とストレートに尋ねられたら、どう返事されま
すか?
よほどのことがない限り、「うん、何もないよ。大丈夫」と答えませんか?
「うん、心配してくれてありがとう。実はね‥‥」とは、めったにならないと思いますが。
ましてや、友人ではない、子どもと教師などの大人との関係で、初めから『重い』『深い』内容についての会話は避けたいと考えます。
そこで、まずは『体調について尋ねつつ、世間話』をしてみましょう。
私は、子どものころ『世間話=くだらない話』とか『世間話=どうでもいい話』と思っていました。
しかし、今では『世間話=人間関係の潤滑油』と考えています。
例えば「休み明けから、ちょっと顔色が悪い気がする。休みからのくせで、夜遅くまで起きているんじゃないの?それで授業中、眠いと
か‥ほらっ、あなたの推しの○○をこの前、深夜のテレビで見たけど、見た?おきていんじゃない?」などと、生活習慣の乱れから、少
しずつ『どうして眠れないのか』といった核心に迫ってみてはどうでしょうか。
家庭内のトラブルがありそうでしたら、「お母さんと話し合ってみたら?よかったら、何か手伝おうか?」と声をかけてみるのも、一つ
の手段です。
この時の言葉がけとして、以下のことは避けたいです。
言葉がけのNG!
① トラブルや、ネガティブなことばかりを尋ねる
② 子どもが話したことから、「どうしてなの?」と理由を次々と問いただしていく。
③ 「それって、あなたのせいじゃないの」と、責任を追及する。
多くの場合、子どもは『自分が悪い』ことを、十分わかっています。
それを、さらに追及して追い込んでしまうよりも、『その課題をどうしていくか』について、ともに考えていくほうが、子どもの将来に
プラスになると考えます。
ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケー
ションカフェ】を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。