GW明けに不安定な子どもとどのように関わるかー第13回学級経営学習会より④

長い休みの後(今回のGWなど)、心身ともに【トラブル】【ストレス】を抱えてしまっている子どもたちを見かけたことが結構ありま

した。

教員が、そんな子どもとどのように関わっていくかについて、考えてみたいと思います。

そこで、第13回 学級経営学習会のテーマを『GW明けに不安定な子どもとどのように関わるか』と設定しました。

第1ステップ 話すきっかけづくり

第2ステップ 話を聴く

第3ステップ 対応策を一緒に考える

との流れで、考えて練習していきます。

 

第1ステップ 話すきっかけづくり のポイントは

気になる・配慮を要する子どもたちと、どのように話すきっかけを持てるかということに尽きます。(詳しくは、前回のブログ参照)

第2ステップ 話を聴く のポイントは

『すぐに心の問題については尋ねず』、『ネガティブな質問』ばかりといったNGに気を付けます。(詳しくは、前回のブログ参照)

 

今回は、第3ステップ 対応策を一緒に考える について、考えていきましょう。

子どもたちの抱えている悩みは、100人いれば100通りの悩みかと考えます。

それぞれについては個別対応に任せるとして、ここでは普遍的なケース『学習上の悩み』について考えましょう。

以前にも、ここで少し触れた内容ですが、私は担任をしていた頃の『三者懇談』で不自然さを感じていることちがありました。

それは、わが子の成績表を見た保護者が、その結果に少なからずショックを受けつつも、「あなたはやればできるのだから」子どもに

言うことです。

『やればできる』は本当でしょうか。

もちろん『小学校の九九の計算』など、『やればできる』と言うよりは『やらなければどうしようもない』知識・知見・スキルがあるこ

とは確かです。

しかし、全てがこの場合に当てはまるとは限らないと思います。

例えば、数学が全く苦手なBくんが、真剣に授業をじっくりと聞いていたら、『二次関数』が分かるようになるでしょうか。

中には、そうした奇跡が起こることもあるかもしれませんが、まずは難しいでしょう。

そうではなく、今までに成功体験があるからこそ、『できるからやる』のではないでしょうか。

このことは、子どもたちの学習に限ったことではありません。

私たち大人の場合でも、同様のことが言えると思います。

例えば、長年習い事をしていたとして、なかなか技量が向上しなかったとしたら、次第にやる気がなくなってきますよね。

ところが、少し上手になると、ちょっと自信が湧いてきて、このことばかりでなく、他のことについてもやる気が出てくるってありませ

んか?

そうなのです。

子どもでも大人でも、ちょっとした成功体験が、次の行動への意欲向上につながっていくものなのです。

ここからの具体化は次回に。

 

 

ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケー

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リアルでもOnlineでも開催しています。

詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。