考え方の歪みを直して、心の健康度アップ(コミュニケーションカフェ6月例会より)⑩
『友だちがいないといけない』という友だち神話に、子どもたちが囚われていることを事例として、私たちの考え方の歪みや思い込みに
ついて考ています。
その考え方として(詳しくは、以前のブログをご覧になってください)
1 同じ考え方に取り囲まれて
2 考え方の歪みを直して
3 わたしたちの思考と行動のメカニズム
以下の過程を考えています。
①信念(思い込み) ➡ ②思考(考え) ➡ ③感情 ➡ ④生理的反応 ➡ ⑤行動 ➡ ⑥結果
すなわち、この流れのどこかを断ち切ることで、不幸な結果を避けることができるのではないかと考えます。
そして、今回は③感情及び④生理的反応について考えてみます。
スクールカウンセラーとして勤務したときに、『不登校傾向』の子どもの保護者の相談を受けていました。
その際に、よく話された内容
『うちの子は、朝学校へ行く頃になると、お腹が痛いと言い、トイレへ長い時間こもっています。私がいろいろ説得しても、全く通じま
せん。そのくせ、私が学校へ欠席を伝えると、その1時間後には、何もなかったかのようにゲームをしています。あのお腹が痛いという
のは、仮病ですか?』
もちろん、多くのみなさんがご存じのように、これは仮病ではありませし、今では科学的にきちんと説明されています。
すなわち、登校時『学校へ行かなければならない』と思い詰めているとき、その子の『交感神経』は言わばバリバリの状態となっていま
す。つまり、消化器系に良い環境とはとてもなっていません。
しかし、保護者が学校へ『欠席』連絡をする等によって、『バリバリの状態の原因が取り除かれる』と、副交感神経が働き始めてゆった
りとした環境となり、消化器系も穏やかになるわけです。
その結果、腹痛がなくなり、その子は何もなかったかのように、振舞うことができるのです。
このように、【感情】と【生理的反応】は密接につながっています。
実は、今回のコミュニケーションカフェを直前にキャンセルされた方が2人いましたが、その方たちはこのところの『コロナ禍』による
圧迫感や、『梅雨時』のモヤモヤ感から片頭痛等で体調不良となり、参加が難しくなったのです。
こうした例は、みなさんの周囲にもいろいろあるかと思いますし、みなさん自身も経験されているかもしれません。
できれば、何とか心穏やかに暮らしたいものですね。
そのために役立つスキル等について、次回説明します。
ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケー
ションカフェ】を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをごらんください。