自分の気持ちとの上手な付き合い方~自分を好きになりましょう~5

考えるきっかけ(5月6月7月例会の共通のテーマです)

みなさんは、「日頃は笑って済ませる、ささいな言動に妙にイラついてしまい、自分で自分の心をもて余したり」と言う体験をされたこ

とがありませんか。

時間の経過とともに、薄らいでいってくれるとよいのですが、時には、そうした思いが心の中に沈殿して、次第に心がネガティブな方向

に傾き、人によっては【孤独】や【生きづらさ】を感じることもあるものです。

そんな状況から、自由な自分を取り戻しましょう。

そして、その時に大切にしたいことは、「ネガティブな考えをしてはいけない!」と頑張りすぎるのではなく、自分のなかに

ある『ポジティブな心』とも『ネガティブな心』とも、上手に付き合っていくことです。

そのための考え・スキルについて、3回のコミュニケーションカフェで、取り組んでいきます。

今回からの第2回目6月例会では、『自分を好きになりましょう』に焦点を当てました。

 

事例①女子大学生からの相談『いつも遅刻する友人に忠告したら、空気読まない悪い人扱いされてしまった』(以前のブログ参照)

この事例に対して、みなさんは概ね「あなたは悪くないよ」「その人のためを思って、言いにくいことまでいってあげたのに、そんな扱

をされるなんて‥そんなのは友人じゃない」と思われることでしょう。

しかし、今私が授業をしている大学の学生たちの意見は、大きく違っていました。(前回のブログ参照)

 

ここから、前回は 周囲から好かれたい。嫌われるのが怖い】について、考えました。

今回は、

2 自分自身よりも、周囲の評価が気になる について考えます。

今日、大学の授業で『昔も、ちょっと変わった行動をする子どもはいた。しかし、「まぁ、あの子はああいう子だから」と、何事もない

かのように、みんな付き合っていた。しかし、今は、そうした子どもの近くに行って、わざわざそうした行動が大きくなるように、煽る

子どもがいる。この違いは、どこから生じたのか』と言う問いについて、学生たちが考えました。

「保護者からの愛情不足?」「主に、ゲームで一人で遊ぶことが多くて、他者とのコミュニケーション不足?」等という意見が出まし

た。

どれも、「なるほど」と思いました。

どれも、間違っていないと思います。

しかし、子どもたちの状況は、私たちの社会の状況と無縁ではいられません。

そう考えると、SNS上での炎上といった事象が示す『不寛容』が、大きな原因ではないでしょうか。

社会を支配している『空気』と違う発言や行動に対して、これでもかと思われる執拗な攻撃は、私たちの社会の『不寛容』の表れと考え

ます。

そうした雰囲気が、子どもたちの社会も支配しているのでないでしょうか。

それが、『異なる言動をする子ども』への攻撃の根本にあると考えます。

そして、その子どもが成長した大学生です。

身近に『異なる言動への攻撃』を感じて成長してきたのですから、どうしても周囲の評価を気にするという『クセ』が、身に付いたので

はないでしょうか。

その結果、自分自身よりも他者からの評価が気になると考えます。

仕方ないことかもしれませんが、決して幸せな判断とは思えません。

では、子どもたちも大学生も、そしてもちろん私たち大人も、自分で自分の価値を判断できるためには、どうすればよいのでしょうか。

 

そのことについて、いよいよ考えていきましょう。

 

こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケーションカフェ】

を開いています。

リアルでもOnlineでも開催しています。

詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。