自分の気持ちとの上手な付き合い方~自分をそのまま受け入れましょう~コミュニケーションカフェ5月例会より⑬

考えるきっかけ

みなさんは、「日頃は笑って済ませる、ささいな言動に妙にイラついてしまい、自分で自分の心をもて余したり」と言う体験をされたこ

とがありませんか。

時間の経過とともに、薄らいでいってくれるとよいのですが、時には、そうした思いが心の中に沈殿して、次第に心がネガティブな方向

に傾き、人によっては【孤独】や【生きづらさ】を感じることもあるものです。

そんな状況から、自由な自分を取り戻しましょう。

そして、その時に大切にしたいことは、「ネガティブな考えをしてはいけない!」と頑張りすぎるのではなく、自分のなかにある『ポジ

ティブな心』とも『ネガティブな心』とも、上手に付き合っていくことです。

そのための考え・スキルについて、3回のコミュニケーションカフェで、取り組んでいきます。

まず第1回目5月例会では、『自分をそのまま受け入れましょう』に焦点を当てます。

 

『自分をそのまま受け入れましょう』の内容

【人は言われたとおりに育つ】ということを糸口として、私たちの認知と行動のつながりのシステム (①信念 ➡ ②思考 

➡ ③感情 ➡ ④生理的反応 ➡ ⑤行動 ➡ ⑥結果)について考えています。

この流れのどこかを断ち切ることで、『イライラ』や『ゆううつ』な気持ちから、自分本来の気持ちを自由にしましょう。

前回までに、第一段階の【信念】について、事例を基に考えてきました。(詳しくは、以前のブログをご覧ください)

現在は、第二段階の【思考】について、考えています。(事例についての私の考えは、以前のブログを参照ください)

中学2年生の女子生徒が『仲良しが、朝の挨拶を返してくれなかったことで、嫌われている』と思い込むという事例から、彼女の中にあ

る(私たちの中にある)【思考の歪み】について考えています。

そして、彼女だけでなく、私たちみんなの中にも、こうした【思考の歪み】が存在すると考えます。

 

例えば、こんな【思考の歪み】も話題になっていますよね。

このごろ、『ブラック校則』という言葉をよく聞きます。

中には、「うーん、そこまでブラックと言われたら、学校は辛いだろうなあ」と思うできごともあります。

しかし、『もともと色素が薄く茶色だったのに、周囲と合わせるために黒染めをさせる』というのは、「ちょっとおかしいのでは?」と

首をかしげたくなります。

学校現場さらに言えば『困難校』と言われている学校においては、『髪の毛の色』も、校内の秩序を保つ大切な条件となってきます。

学習環境を整えるために、現場の先生方が苦労されていることもよく分かっています。

ですから、『髪の毛を染めてはいけない』という校則の必要性も認識しているつもりです。

しかし、もともと黒くない髪を、周囲に合わせるために黒くさせるというのは、間違っていると考えます。

そこには、『ル―ルは絶対。状況を考慮せず、絶対に○○すべき』という【思考の歪み】が現れているのではないでしょうか。

集団を一つのルールに従わせるというのは、その掌握をすることが極めて簡単になります。

しかし、学校が相手としているのは、『生身の人間』です。

違いがあって当然です。

そこで、こうした【思考の歪み】が正しいと考えられることは、生徒ばかりでなく、関わる全ての人間にとって息が苦しくなるのでは

ないでしょうか。

このように、私たちはさまざまな【思考の歪み】と対峙して生きていると考えます。

それが、私たち自身の【生きづらさ】の一因となっているのでしょう。

まずは、私たちの中にある【思考の歪みを、意識することから始めませんか?

 

次回からは、第三段階について考えていきましょう。

 

 

ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケー

ションカフェ】を開いています。

リアルでもOnlineでも開催しています。

詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。