何ができるだろう②苦手な人とのかかわり方編-5

事例1

男子大学生 アルバイトの職場での相談

『僕は、今飲食店でアルバイトしています。今まで、コロナということで営業時間も短くて、お金的には苦しいところもあったけど、の

んびりできるところもあって、良かったです。でも、営業時間が元に戻り、店長から「シフト増やせない?」と尋ねられました。店長は

親切でいい人なので、頑張りたいと思いますが、ちょっとこのところイライラしている気がします。

「えっ、無理です」と軽く言ったバイト仲間が、怒られてしまっていました。

そんな店長にどのように、話せばいいですか?』

さあ、あなたならばどのように話されますか?

 

このことについて、次の点から考えていきましょう。

1 ストレスについて  

①ストレスについておさらい(10月22日のブログ参照)

心や体にかかる外部からの刺激(ストレッサー)に適応しようとして、心や体に生じた様々な反応をストレス反応と言う。

②ストレスについておさらい-2(10月23日のブログ参照)

◎ストレスには、いろいろな種類がある

◎人によって受け止め方が異なる

◎ストレスへの対処方法を、コーピングと言う

ここまでを準備段階として、

2 自分の思いをどう伝えるか(10月25日のブログ参照)

①まずは、相手の言い分を聴く

話を聴く【構え】をつくる

◎声の大きさ・話す速さ・トーンを相手に合わせる。

◎相手の言葉を待つ。

◎わかったつもりにならない。

②相手との関係性を考える

相手と自分という二者の関係性を考えてみると、次の3種類に分かれます。

◎攻撃的反応

「自分が正しい」と考え、正しい自分をまもるために、相手を非難します。

言わば、『自分の言い分を』通そうとして、のび太に無理を言うジャイアンを想像してみてください。

自分は傷つきませんが、相手を傷つけています。

その後、(ジャイアンの場合は分かりませんが)【後悔】が残ります

◎被攻撃的反応

怖さからか「相手を攻撃できない」と考え、理不尽な対応にも我慢しようとします。

言わば、ジャイアンに無理難題を言われているのび太を想像してみてください。

相手は傷つけないので、一見大きなトラブルにはなりませんが、本人は傷ついています。

その後、どうしても【不満】が残ってしまいます。

◎アサーティブな反応

相手の立場を尊重しつつ、言うべきことは言います。

相手に対して『言うべきこと』を言う反面、自分自身を振り返り『退くべきこと』は退くという姿です。

相手も自分も傷つけないので、お互いに【満足】の気持ちが残ります。

 

今回の相談者である大学生としては、このアサーティブな関係を目指すことになります。

 

 

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詳しくは、このHPのトピックスをごらんください。