何ができるだろう②苦手な人とのかかわり方編-4

事例1

男子大学生 アルバイトの職場での相談

『僕は、今飲食店でアルバイトしています。今まで、コロナということで営業時間も短くて、お金的には苦しいところもあったけど、の

んびりできるところもあって、良かったです。でも、営業時間が元に戻り、店長から「シフト増やせない?」と尋ねられました。店長は

親切でいい人なので、頑張りたいと思いますが、ちょっとこのところイライラしている気がします。

「えっ、無理です」と軽く言ったバイト仲間が、怒られてしまっていました。

そんな店長にどのように、話せばいいですか?』

さあ、あなたならばどのように話されますか?

 

このことについて、次の点から考えていきましょう。

1 ストレスについて  

①ストレスについておさらい(10月22日のブログ参照)

心や体にかかる外部からの刺激(ストレッサー)に適応しようとして、心や体に生じた様々な反応をストレス反応と言う。

②ストレスについておさらい-2(10月23日のブログ参照)

◎ストレスには、いろいろな種類がある

◎人によって受け止め方が異なる

◎ストレスへの対処方法を、コーピングと言う

ここまでを準備段階として、

2 自分の思いをどう伝えるか

大学生の彼にしてみれば、「一生懸命に誠意を込めて、店長を説得する」と思っていますが、残念ながらそういうことでは『自分の思い

を伝える』は難しいのではないかと考えます。

やはり、『自分の思いを伝える』ためには、それなりの手順や方法があるのではないでしょうか。

そこで、このように考えてみました。

①まずは、相手の言い分を聴く

交渉事は、ここからはじまるのではないかと考えます。

さて、『傾聴の姿勢で、相手の話を聴くことが大切』と聞かれたことがあるかと思いますが、具体的なイメージがわいていますか?

私たちは、『自分が体験したこと』で行動すると言われています。

ですから、少なくとも『傾聴』の具体的なイメージを持てないと、実際の行動はできないと考えます。

そこで、『傾聴』の具体的なイメージを理解し、自分のものとしましょう。

◎話を聴く【構え】をつくる

「さあ、私はあなたの話をじっくり聞くよ。話してみて」と語りかける。

◎声の大きさ・話す速さ・トーンを相手に合わせる。

「何だった?」といつも明るく元気よく大きな声で問いかければよいというものではあふりません。

◎相手の言葉を待つ。

『言わない』ことに大きな意味があるときもあります。自分の経験で決めつけてしまわないように、気を付けよう。

◎わかったつもりにならない。

「私の気持ちをわかって」の『わかって』は分かってです。評価する『判る』ではなく、原因追及の『解る』でもありません。

『分かち合う』ということです。

 

 

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