【大切にしたいこと】コミュニケーションが苦手な人との上手な関わり方【不登校に目を向けて】32

今月は、【不登校】について、みなさんと一緒に考えています。

プロローグ

【不登校】についての知識の一例(以下、今回までの内容については、過去のブログをご覧ください)

本論

1 不登校の考え方の変遷

2 文科省による不登校の定義

3 不登校児童生徒数の推移

4 【不登校】の理由

① 学校生活に起因

② 家庭生活に起因

③ 本人の気質に起因

5 学校生活に起因の具体的なケースについて

①被害者のケア

②加害者の指導

③観衆の指導

④傍観者の指導

6 家庭生活に起因の具体的なケースについて

事例① 嫁姑のちょっとした考えの相違から不登校?

事例② 『韓流』は【不登校】に効く?

7 本人の気質に起因の具体的なケースについて

事例① ASD(自閉症スペクトラム)傾向のAくんのケース

8 発達段階で配慮すべきポイント

【小学校】の段階で必要なこと

【中学校】の段階で必要なこと

【思春期の特徴のおさらい】

9 不登校が児童生徒に及ぼす影響

① 学習の遅れ

② 社会的自立の基礎を身に付けにくい

10 不登校への対応策

①個別の発達援助

②学級集団などの学校環境への介入

③親子関係などの家庭環境への介入

④関係機関との連携

適応教室選び(フリースクール全般)のときに、大切にしたいポイントを詳しくお話します。

❶『その適応教室は、何を目指しているか』

❷『適応教室の他の不登校の子どもと比べない』

❸『あきらめることなく、長い目で成長を見守りましょう』

 

今年も、あとわずかとなってきました。

ここで、約一か月半ほどにわたってお話してきた【不登校】について、最後にまとめたいと考えます。

(個人的な事情で、間隔が空いてしまい、申し訳ありませんでした)

10 不登校に対応する際の『大切にしたいこと』①

① 不登校はいつでも、誰にでも起こる

このところ、文科省が『不登校』『発達障害』について、さまざまなデータを発表しているので、目にされた方も多いのではないでしょうか。

(今まで関係してきた者としては、「ぜひ予算をつけてくれ」と声を大にして訴えたいです。少なくとも、教員の数を増やすだけで、学校・学級で適

応が難しく悩んでいる子どもたちに対して寄り添う機会・場面が増えてくると考えます。)

その文科省が、自ら『不登校は特別な子どもに起こることではない。どんな子にも起こる可能性がある』と、1992年に発信しました。

私自身、多くの児童生徒を見ていて、そのように思います。

ですから、不登校だからと言って、「どうしてうちの子が」「不登校になって引きこもりになったらどうするの?」等と、落ち込むのではなく、これ

からどのように対応していくかを、一緒に考えていきましょう。

② 100人の不登校の子どももがいれば、100とおりの理由・原因がある

ついつい「○○さんは、こうしたら学校復帰できたそうだ。では、うちの子も」と思ってしまいますよね。

わが子を何とかしたいという親心ですよね。

その気持ちはよく分かります。

しかし、何度かお話しているように、子どもたちは一人一人、その気質も置かれている環境も、すべて異なります。

「良い」と言われている方法を試されることを否定はしませんが、それに過度に頼ってしまうというのも、いかがなものかと考えます。

まずは、子どもたちの毎日の生活を充実したものにすることから始めませんか?

 

こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケーションカフェ】を開いていま

す。

リアルでもOnlineでも開催しています。

詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。