【韓流は不登校に効く?】コミュニケーションが苦手な人との上手な関わり方【不登校に目を向けて】⑬

今月は、【不登校】について、みなさんと一緒に考えています。

プロローグ

【不登校】についての知識の一例(以下、今回までの内容については、過去のブログをご覧ください)

本論

1 不登校の考え方の変遷

2 文科省による不登校の定義

3 不登校児童生徒数の推移

4 【不登校】の理由

① 学校生活に起因

② 家庭生活に起因

③ 本人の気質に起因

5 学校生活に起因の具体的なケースについて

①被害者のケア

②加害者の指導

③観衆の指導

④傍観者の指導

6 家庭生活に起因の具体的なケースについて

事例① 嫁姑のちょっとした考えの相違から不登校?

『100の不登校には100の理由』を、思い出してください。

関係があるのです。

前回、詳しくお話したように、ママと大好きなおばあちゃんから、それぞれかけられた言葉のちょっとした【毒】が、この子の胸にチクッとしまし

た。

ママもおばあちゃんも大好な、この子にとっては大事件です。

「大好きなママとおばあちゃんがケンカしてしまう」と感じてしまいました。

そこで、この子が考えたことは「ぼくが二人のケンカを止めなきゃ。学校なんか行っている場合じゃない」ということでした。

おそらく、そんなに理路整然と考えたのではないと思いますが、この子は『学校を休む』という選択をしました。

 

そこで、この子が『自分の大切な人たちが、いつも仲良しでいてほしい』と願っていることを、家族のみなさんにお伝えしました。

そして、大人ならば「そんなこと」と思う些細な出来事でも、この子の小さな胸の中ではとても大きなものになることをお話しまし

た。

しばらく後、この子は少しずつ学校へ戻っていくことができました。

この事例からは、『家庭が居場所であることの必要性』を、私自身も学ぶことになりました。

 

では、もう一つの事例についてお話します。

事例② 『韓流』は【不登校】に効く?

あなたは、不登校の子どもたちが通所する『適応教室』相談員です。(想像してみてください)

小学4年生男子の母親の相談を担当しています。

母親は、子どものことをとても大切に思っていて、愛情深い人です。

子どもは、なかなか他の子どもと打ち解けることができず、昼食も大人の相談員とだけ摂っているので、母親はとても心配していました。

そんなある日、あなたは相談中に母親から「韓流ドラマは好きか」と尋ねられました。

「あまりよく知らなくて‥」と話すと、母親が熱心に説明してくれました。

その後、相談のたびに、母親からの『韓流』の話が長くなり、それまで子どもの話題一辺倒から、相談が変わり始めました。

とうとう、「今度ライブにも行きます」と母親が話し始めた頃、その子が周囲の子どもたちと一緒にバドミントンをしている姿を見かけるようになり

ました。

その後、しばらくたって、その子は学校へ戻っていきました。

 

さぁ、どのように考えられますか?

この子の足を、再び学校へ向かわせたのは、何でしょうか?

次回までに、お考えください。

 

 

こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケーションカフェ】を開いていま

す。

リアルでもOnlineでも開催しています。

詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。