【聴く力・話す力のスキルアップ】⑭ポジティブに 『が』と『で』の違いは?

この連載では

第1シリーズでは、発達障害を中心とした【学級・学校に適応することが難しい子どもとの係り】について

第2シリーズでは【学力差がある集団への係り】について

第3シリーズでは【一見仲良さそうに見えるなれあい集団内部への係り】につい

第4シリーズでは教職を目指す学生が考える【理想の教師像】』について

そして現在は、シリーズの番外編として、『悩みを抱えている子どもへどのように寄り添うかについて考えています。

そして、『寄り添い方』の第一歩としての『話の聴き方』について考えてきました。

 

さて、先日(1/30)のOnlineコミュニケーションカフェでも話題になりましたが、「自分の思いを伝えることは難しい」と思っている方

が多いと感じています。

そこで、『話し方』についてこんなことを提案してきました。(こちらも、詳しくは過去のブログをご覧ください)

1 言葉は、相手へのギフトと考えましょう

①人は、自分のイメージどおりに動く

②人は「言葉」ではなく「心」を受け止める

2 アイメッセージで、話してみましょう

3 リフレーミングで話してみましょう

①価値基準を変えてみると‥

②言葉の言い換え

③応用編 

4 具体的に話してみましょう

①『どうすべきかは分かっているけど、どうすればいいかが分からない』説明編

②『どうすべきかは分かっているけど、どうすればいいかが分からない』実践編

5 ポジティブに話してみましょう

『OKワード』『NGワード』という言葉をご存じですか?

例えば、『OKワード』としては『ありがとう・いいね・うれしい』といった言葉が考えられます。

そして、『NGワード』としては『死ね・ウザイ・キモイ・ムカつく』といった言葉が考えられます。

 

さて、例としてあげた以外に、『OKワード』『NGワード』を考えてみると、どんなことに気づくでしょうか?

『OKワード』は、なかなか思いつかないのに、『NGワード』は簡単に思いつくのではないでしょうか。

中学校で、同じ質問をすると、『NGワード』については、無限(と言ってもいいくらい)に発言があるのに対して、『OKワード』は

なかなか意見が出てきません。

実際に思いつかないのだと思います。

このように、私たちは物事を『ネガティブに』とらえて、『ネガティブに』表現することが得意なのでしょう。

だからこそ、『ポジティブに』物事を捉えて、『ポジティブに』表現することが大切なのだと思います。

 

私たちの身の回りにある、簡単な例を一つご紹介しましょう。

例えば、みなさんがコメダやスタバで、コーヒーを注文するときに、「コーヒーがいい」と言いますか?

「コーヒーでいい」と言いますか?

こんな場面って、実際によくありそうですよね。

さぁ、みなさんならばどちらの言い方をされますか?

この二つの言い方の違いは、本当に小さなことです。

すなわち助詞の『が』と『で』の違いです。

しかし、言われた側の感じ方は違いますよね。

(もっとも、商売ですからコメダやスタバのスタッフが、何か言うことはないでしいょうが‥)

「コーヒーがいい」と言えば、多くのメニューの中から、自分の意思でコーヒーを選んだわけです。

しかし「コーヒーでいい」と言えば、「まぁ、何でもいいや。コーヒーくらいにしておこうか」といったところでしょうか。

両者の違いをさらに鮮明にするために、こんな場面設定をしてみましょう。

『あなたは職場の上司です。部下と一緒にカフェに入りました。あなたは、奢るつもりで、部下に何を飲むかを尋ねたところ、上の答え

が返ってきました』

さぁ、どう思いますか?

口ではうまく説明できないかもしれませんが、何となくその違いゃ、感じの良さ悪さが伝わってくるのではないでしょうか。

 

とても些細なことです。

人によっては、「どうでもいいじゃん」ということです。

しかし、私たちの人間関係は、そんな些細なことの積み重ねで、できているのではないでしょうか。

『どうでもいいこと』ならば、なおのこと、ポジティブな言い方、話し方を選んでみませんか?

 

 

 

ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケー

ションカフェ】を開いています。

リアルでもOnlineでも開催しています。

詳しくは、このHPのトピックスをごらんください。