【心の距離感】自分の気持ちとの上手な付き合い方~自分を分かってもらおう~24

【自分の気持ちとの上手な付き合い方】を考えるきっかけ(5月6月7月例会の共通のテーマです)

みなさんは、「日頃は笑って済ませる、ささいな言動に妙にイラついてしまい、自分で自分の心をもて余したり」と言う体験をされたこ

とがありませんか。

時間の経過とともに、薄らいでいってくれるとよいのですが、時には、そうした思いが心の中に沈殿して、次第に心がネガティブな方向

に傾き、人によっては【孤独】や【生きづらさ】を感じることもあるものです。

そんな状況から、自由な自分を取り戻しましょう。

そして、その時に大切にしたいことは、「ネガティブな考えをしてはいけない!」と頑張りすぎるのではなく、自分のなかに

ある『ポジティブな心』とも『ネガティブな心』とも、上手に付き合っていくことです。

そのための考え・スキルについて、3回のコミュニケーションカフェで、取り組んでいきます。

今回からの第3回目7月例会では、『自分を分かってもらおう』に焦点を当てました。

 

コミュニケーションスキル 

第1部 聴く力(以前のブログをご覧ください

第2部 話す力(以前のブログをご覧ください

第3部 相手との距離の取り方 

私が、中学校のスクールカウンセラーをしているときに、2年生の女子生徒から、次の相談がありました。

『私は、友だち関係が長続きしません。小学校の頃から、友だちができても、長続きしませんでした。みんなが休みの日に、友だちどうしで遊びに行ったとかいうのを聞くと、いいなあと思います。私は、バスケ部でレギュラーなので、部活動の友人はいるけど、それはみんなが言う【友だち】じゃないと思うし‥体育の授業の時のペアの相手が感じ良かったから、話すようになったけど、このごろ避けられているような気がして‥いろいろ考えてしまって‥疲れました。どうすれば、友だちって長続きしますか?』

みなさん、どのように思われましたか?

私はここで、2つの点に注目しました。

①『友だち』とは何だろうか?(前回のブログをご覧ください

今回は、②相手との距離感 について考えます。

前回、彼女が『友だちとはこうあるもの』という、とても枠がしっかりしている、かなり狭い定義づけをしていることをお話しました。

そして、『体育の授業時におけるペアの相手との関係』について、詳しく訊いてみると、次の例を話してくれました。

<体育の授業後>(内容を一部編集してあります)

相手「終わったね。良かった」

彼女「うん。ありがとう」

相手「ありがとう。またね」

彼女「ねえ、今度イオンへ一緒に行かない?」

相手「えっ。‥‥いいよ。また今度ね」

彼女「今度っていつ?」

相手「‥‥‥」

いかがでしょうか?

以前、『クールジャパン』というテレビ番組で、「年賀状に書いてある『お近くにいらっしゃったら、ぜひお寄りください』の通りに、

訪問して相手に驚かれた」との外国人の話を聞いたことがありますが、同じようなことでしょうか。

このときの相手の反応を見て、彼女は『‥避けられているような気がして‥』と感じたのだと思います。

残念ですね。

彼女も相手も、どちらも悪いというわけではないと思います。

言わば、私たち日本人の国民性かもしれません。

彼女がこうした風潮?習性?に慣れるのには、まだまだ多くの体験を重ねていく必要があるのでしょう。

 

しかし、ここで一つだけアドバイスしようと考えました。

それは、相手との距離感です。

地下鉄で偶然隣り合わせた見知らぬ人に、「私の同僚が○○で、本当に迷惑で‥」と話しかける人ははいませんよね。(大阪のおばちゃ

んのような方は別として)

やはり、話しかける相手によって、話す内容を考えているのではないでしょうか?

このレベル?段階?について、次回ご紹介します。

 

 

 

こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケーションカフェ】

を開いています。

リアルでもOnlineでも開催しています。

詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。