【カッサンドラ症候群ってご存じですか?】コミュニケーションが苦手な人との上手な関わり方【発達障害(碍)傾向に目を向けて】

どのように関わっていくか①(以前のブログをご覧ください)

どのように関わっていくか②(以前のブログをご覧ください)

どのように関わっていくか③

今まで、どちらかと言えば、『発達障害傾向のある子ども』に焦点を当てて、お話してきました。

しかし、当然のこととして、『発達障害傾向』のある子どもが成長して、『発達障害傾向』のある大人になるわけです。

小学校から中学校へといった環境の変化でも、『中一ギャップ』といった問題が生じています。

そう考えると、学校から社会でしたら、さらに大きな変化になることでしょう。

また、結婚という大きな変化でしたら、どうでしょうか。

ここに、最近話題となっている【カッサンドラ症候群】という、配慮を要するケースがあります。

 

【カッサンドラ症候群】って、ご存じですか?

まず、この【カッサンドラ】についてご説明します。

『トロイ戦争』は、ご存じかと思います。

古代、今のトルコあたりに、トロイという王国があり栄えていました。

しかし、その国の王子パリスが、ギリシアのある国の美しいお妃ヘレナを略奪して、トロイへ連れてきてしまいました。

もちろん、ヘレナの夫である王様や近隣の王様たちが怒って、トロイへ攻めてきました。

戦況は一進一退でしたが、ある時ギリシアの軍が撤退していなくなりました。

大きな木馬を一つ残して‥

トロイでは、その木馬を「撤退した敵が残していった戦利品」として、城中へ入れたところ、その夜木馬から多くの兵士が出てきて闘

い、結果トロイが滅びたという話です。

カッサンドラは、そのトロイの王女であり、未来を予言できる才能をもっていました。

ですから、カッサンドラは「木馬を城中へ入れてはいけない。入れたらトロイが滅びる」と訴えましたが、誰も聞く耳をもっていません

でした。

なぜならば、カッサンドラに言い寄ったが、相手にされなかったアポロン(太陽の神様)によって、「お前は未来を予言することはでき

る。しかし、誰もお前の予言を信じない」という呪いをかけられていたからです。

 

やっと、本筋が出てきました。

そうなのです。

『カッサンドラの言うことは、なかなか相手や周囲の人に通じない』ことから、発達障害傾向のある人、アスペルガー症候群(現在では

自閉症スペクトラムという分類)の夫をもつ女性に共通な悩みとして、話題となっています。

自閉症スペクトラムについての話は、次回に‥

 

こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケーションカフェ】

を開いています。

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詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。