【いつも相手に気を遣うことは無理】コミュニケーションが苦手な人との上手な関わり方【感情のコントロール】10

今回は、【コミュニケーションが苦手な人との上手な関わり方】を主のテーマとしながら、【感情のコントロール】に焦点を当てています。

 

その発端として、女子中学生の『友人関係の悩み』に焦点を当ててみました。(詳細は、以前のブログをご覧になってください)

このケースの場合には、『友だち』というものに対しての意識のズレが問題と考えますが、そうした意識のズレが、彼女たちばかりでなく、私たち

身の生活でも、さまざまなトラブルを起こしているのではないでしょうか?

このようなトラブルの原因となる『意識のズレ』ぱどこから生じているのでしょうか?

そこで、私たちの【ものの考え方】について、取り組むことにしました。

【私たちのものの考え方の流れ】

第一段階 信念(詳細は以前のブログへ)

第ニ段階 思考(詳細は以前のブログへ)

第三段階 感情(詳細は以前のブログへ)

感情に縛られている人へのアドバイス   【思いを箇条書きに書き出してみましょう】

第四段階 生理的反応(詳細は以前のブログへ)

子どもたちの心身の不調で悩まられている方は、まずは日ごろよく診ていただいている小児科・内科で、身体の様子からしっかり診ていただくこと

をお勧めします。

そして、自分自身で心身の緊張をときほぐす具体的なスキルの一つとして、【リラクゼーション】について紹介しました。

第五段階 行動

いよいよ、ここまで溜まっていた感情が、怒りなどの行動として現れてしまいます。

『いつも自分の感情を押さえて、トラブルが起こらないようにしましょう』と言っているわけではありません。

「理不尽、不合理な対応にどうしても我慢できない」ときには、怒ってもいいとは言いませんが、仕方ないのではないかと思います。

ただ、怒りの感情を開放した後、収拾にあたるのはなかなか大変です。

ですから、どうしてもやむを得ないときは仕方ないとして、その他の時には何とか上手な切り抜け方を身につけたいですよね。

そうした、『相手も私自身も大きなトラブルにならないかかわり方』を、【アサーション】と言います。

【アサーション】については、『ラーメン屋でのドラえもん一家の対応』を基に考えていきます。

ある日、ジャイアンとのび太としずかちゃんの三人が美味しいと評判のラーメン屋さんへ出かけました。

しばらく待つと、三人の目の前にラーメンが出てきましたが、その上に髪の毛が1本浮いていました‥

①ジャイアンでしたら、おそらく怒り爆発でしょうね。

「こんな店、二度と来るもんか」と怒鳴って出ていくかもしれません。

そうして出ていったジャイアンは、その後何とも思わないかもしれませんが、もし私たちがこうした対応をしたら、その後どうでしょうか?

とりわけ、身近な人に対したら、翌日からとても気まずい思いをしますよね。

そして、「あーあ、あんな怒り方をするんじゃなかった」と後悔するのではないでしょうか。

こういう対応を、【攻撃的反応】と言います。(お客さんであるジャイアンがお店の人を攻撃するという考え方です。確かに、お店の人はミスと

言うか、失礼なことをしたわけですが、でも「ここまで言われなくても‥」と思うのではないでしょうか?)

私たちの対人関係として考えると、これからのお付き合いの仕方が、とても難しくなるのではないでしょうか。

 

では、のび太だったら、どうでしょうか?

②のび太でしたら、イジイジするのではないでしょうか。

「ワッ」と思い、もじもじする。

すると、お店の人が「どうしましたか?」と尋ねる。

すると、こうした場面で何も言えないであろうのび太は、「あっ、何にもです‥」と言って、髪の毛を取り出して「あーあ」とため息をつきなが

ら、そのラーメンを食べるのではないでしょうか?

のび太は自分の心に蓋をして黙っているので、大きなトラブルは何もおこらないでしょうね。

きっと、お店の人は事情を知らずに、この件は終わることでしょう。

しかし、のび太の心の中には「あーあ、せっかく期待してお店へ来たのに、もっとちゃんとしたラーメンが食べたかった‥」と不満が残るのではな

いでしょうか。

こういう反応を、【被攻撃的反応】と言います。(もちろん、のび太がお店の人から攻撃されたわけではありません。しかし、のび太の心の中に

は、とても鬱屈したものが残ってしまいます。それは、大きくとらえると、ある意味攻撃を受けたと考えることができるのはないでしょうか?)

私たちの付き合い方として考えると、相手は何も思わないでしょうが、こちらはなかなか辛い毎日になるのではないでしょうか。

 

さぁ、ではいよいよエース登場、しずかちゃんです。

次回までに考えてみてください。

 

こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケーションカフェ】を開いてい

す。

リアルでもOnlineでも開催しています。

詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。