子育て支援ワンコインセミナー 【子どもの心が分からない~思春期のトリセツ~】解説編30まとめ
3月1日から、今月開催したコミュニケーションカフェ3月例会について、説明してきました。
その内容として(詳細は、以前のブログ参照)
1 【思春期の特徴】について、2回にわたってお話しました。
2 このセミナーの中心として、二つの柱を考えました。
① 子ども話の聴き方
② 子どもの意欲の高め方
3 【子どもの話の聴き方】については5回にわたって、お話しました。
4 【子どもの意欲の高め方】についても、お話しました。
5 3月16日の【セミナーリアル版の報告】
6 3月20日の【セミナーリアル版の報告】
7 3月21日の【セミナーOnline版の報告】
8 【学習性無力感】について
事例① 学校での『できる』➡『やる』の事例
事例② 家庭での『できる』➡『やる』の事例
9 周囲の大人として、私たちにできることは?
子どもが、何かをやろうとする(自己実現を図ろうとする)場面を、以下の3段階と考えてみました。
第1段階 約束をするとき(目標設定)
第2段階 計画・プランをつくるとき
【学習性無力感】や【自己肯定感が低い】子どもたちの『一度の失敗で全てがダメと思いこんでしまう考え方のクセ』を修正するため
に、作戦① スモールステップ と 作戦② プランB についてお話しました。
第3段階 活動しているとき
活動を始めたものの、トラブルが発生した時に、【自己肯定感】が低い子どもほど、『私ってやっぱりダメだ。いつも失敗するんだ』
と思いがちです。そんな時には、【心のエネルギーの充填】を、してあげましょう。
① ポジティブに話しかけましょう。 【リフレーミング】の手法
② 横から目線で話しかけましょう。 【アイメッセージ】の手法
第4段階 最終段階
【学習性無力感】や【自己肯定感が低い】子どもたちが、一生懸命に頑張ってきました。
しかし、良い結果とはならなかったときに、「あーあ、やっぱりだめだった。頑張っても、しょうがなかった」とがっかりしている子ど
もたちに、私たちは何ができるでしょうか。
① まず、子どもの頑張りを認めましょう。
② その上で、何がいけなかったのかと考えましょう。
この時に、絶対に避けたいことがあります。
それは、「どうして、良い点がとれなかったの」と、子どもに問いただすことです。
なぜ、このことを言ってはいけないのでしょうか。
それは、『一番悔しい思いをしているのは、その子自身』だからです。
私たち大人は【現在を評価して、未来について語る】ことを大切にしていきましょう。
以上、子育て支援ワンコインセミナー 【子どもの心が分からない~思春期のトリセツ~】として、取り組んできた活動についてお話し
てきました。
いかがでしたか?
長年、担任として、管理職として、不登校支援組織(適応指導教室指導主事)として、そしてスクールカウンセラーとして、学校とや子
どもたち、保護者と関わってきました。
とりわけ、中心となったのが中学校現場でしたので、思春期の真っただ中にいる子どもたちとの関わりは、(時代の背景もあり)大変で
したが、それだけにエネルギーに満ちた充実した時間でもありました。
そして、『どんなに時代が変わろうとも、思春期の子どもの心の動きは変わらない』と、今さらながらに深く感銘を受けています。
思春期の彼らと関わる保護者の方や先生方には、ぜひ『今の彼ら』だけではなく、『将来の彼ら』を考えて対応していただきたいと願っ
ています。
それとともに、今回は【思春期】と限定してお話してきましたが、その内容は【思春期】に関わらず、どの年代にも共通する事柄だなぁ
との思いを深くしました。
新しい年度も迎えたことですし、この内容については、ここで一段落といたします。
(また、違う形で取り上げるかと思いますが‥)
1か月以上、お付き合いいただき、ありがとうございました。
次回からは、思春期を過ぎたあたりー大学生、若者についてお話していきます。
また、よろしくお願いいたします。
ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケー
ションカフェ】を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。