何ができるだろう①配慮を要する子編-13

2 【周囲と上手に付き合えないBくん】(詳細は改編)

プロフィール

Bくんは、中学2年生。母親と二人暮らし。

保育園児の頃より、友達と遊ぶときにトラブルを生じやすく、母親は疲れていた。

Bくんはわがままを言い、迷惑をかけているという気持ちはないが、友人や先生に声をかけるタイミングが悪かったり、誤解される言動

が多かったりするため、『トラブルメーカー』と思われている。

母親は、Bくんの『母親思いの優しい子』であるという面など、Bくんの良さを周囲にも理解してもらいたいと願っている。

そこで、中学校の相談室を訪れることとなった。

Bくんの優しさや良さを、周囲に分かってもらうためには、どのような取り組みをすると良いでしょうか?

 

①お母さんに対しての初めの一歩

②お母さんからの情報収集

③Bくんに対しての初めの一歩

④Bくんとの関係づくり

⑤Bくんへの配慮の必要性

⑥Bくんへの具体的な配慮

<指示はそのときに>

<指示は具体的に>

<禁止したときには、その代償の指示を>

<指示は一度に一つずつ>

<ユニバーサルデザイン>

<クールダウン>

<配慮と特別扱いの境界>

⑦お母さんへのサポート

Bくんへの【配慮】をする一方、お母さんへのサポートも継続していきます。

『①お母さんへの初めの一歩』でも説明しましたが、Bくんに対する注意や批判の矢面に長い間立ってきたお母さんは、どうしても周囲

に対して構えててしまいがちです。

優しい言葉をかけられても、「何かあるのではないか」とかえって疑心暗鬼になったり、心無い言葉に傷ついたりしています。

お母さんにとって、周囲はとりわけ学校は敷居が高いところなのです。

そこで、Bくんが何かトラブルを起こしたときだけ連絡をするというシステムは避けましょう。

その代わりに、Bくんが何か良い言動をしたときに、「今日、こんなことがあってね、お母さんに知っておいてほしかったから、連絡し

ました」と、連絡しましょう。

最初戸惑うお母さんは「何で、そんなことで連絡してくるの」と、批判するかもしれませんが、その批判にめげずに連絡を続けましょ

う。

子どもに温かな言葉をかけられて、不快に思う保護者はいません。

ましてや、それまでわが子を批判から守ろうとしてきたお母さんならば、なおさらです。

こうした係りを続けていくことで、お母さんとの間の信頼関係を確たるものにしていきましょう。

両者の結びつきが堅固になれば、多少トラブルが起ころうとも協力して取り組んでいけます。

ぜひ、お母さんを支えてあげましょう。

 

ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケー

ションカフェ】を開いています。

リアルでもOnlineでも開催しています。

詳しくは、このHPのトピックスをごらんください。