何ができるだろう①配慮を要する子編-12

2 【周囲と上手に付き合えないBくん】(詳細は改編)

プロフィール

Bくんは、中学2年生。母親と二人暮らし。

保育園児の頃より、友達と遊ぶときにトラブルを生じやすく、母親は疲れていた。

Bくんはわがままを言い、迷惑をかけているという気持ちはないが、友人や先生に声をかけるタイミングが悪かったり、誤解される言動

が多かったりするため、『トラブルメーカー』と思われている。

母親は、Bくんの『母親思いの優しい子』であるという面など、Bくんの良さを周囲にも理解してもらいたいと願っている。

そこで、中学校の相談室を訪れることとなった。

Bくんの優しさや良さを、周囲に分かってもらうためには、どのような取り組みをすると良いでしょうか?

 

①お母さんに対しての初めの一歩

②お母さんからの情報収集

③Bくんに対しての初めの一歩

④Bくんとの関係づくり

⑤Bくんへの配慮の必要性

⑥Bくんへの具体的な配慮

<指示はそのときに>

<指示は具体的に>

<禁止したときには、その代償の指示を>

<指示は一度に一つずつ>

<ユニバーサルデザイン>

<クールダウン>

<配慮と特別扱いの境界>

Bくんに対して【配慮】するときに、Bくんの周囲の子どもたちがどのように思うかを推察することは大切です。

確かに、周囲は成長するにしたがって、「Bくんはこういう子なんだ。だから、先生は○○と言うんだね」と、Bくんへの理解が深ま

り、言わば『トリセツ』が分かってきます。

お互いに、トラブルなく生活するこつも見えてきます。

しかし、新しい環境ではどうでしょうか。

例えば、Bくんが転校生だったり、高校へ進学したりした場合には、なかなかそうした『理解ある』雰囲気にはなれないものです。

そのときに、周囲の大人としては、どのように振舞えばよいでしょうか。

大人としては、【森と木を見る目】【全体と個を見る目】で接していきたいと考えます。

一つとして、Bくんを含めた学級全体を考えていきます。

ですから、Bくんに何らかのハンディがあろうとも、『許されないことは許されない』という姿勢で、B君にも接していきます。

もちろん、叱られることもあるでしょう。

すると、想像されることとして、Bくんがいっぱいいっぱいになって苦しくなるかもしれません。

そこで、他の手段でそれを補いましょう。

例えば、Bくんだけに翌日の授業内容について、事前に知らせておくというのも一つの手です。

Bくんは、慣れ親しんだルーティンなことがらについては、周囲と同じように行動できますが、新しいことや変化にはなかなか抵抗が強

ものです。

そこで、他の子たちよりも事前に情報を知らせましょう。

毎日のこうした【配慮】によって、Bくん自身も周囲も居心地のよい環境をつくっていきましょう。

 

 

 

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