ちょっと【思いを伝えるために必要なチカラー聴く】  コミュニケーションカフェからの抜粋4-③

前シリーズ『ちょっとコミュニケーションカフェ』第3弾【人付き合いってどうして疲れるの?】で、【相手が受け入れやすいことを伝

えよう】と述べました。

本当に【どのように話せば、自分の気持ちが正しく相手に伝わるか】は、私たちが日頃から悩む永遠の課題かもしれませんね。

そこで、今回は【思いを伝えるために必要なチカラ】について考えていきます。

【思いを伝える】と言うと、すぐに【話す】と考えがちですが、【良い話し手は良い聴き手】とも言います。

そこで、【話す】前に【聴く】ことから始めましょう。

【あなたは良い聴き手ですか?】(ブログ4-① 参照)

【相手の話を聴けない人の特徴】(ブログ4-② 参照)

実践2 から『相手の話を聴けない人の特徴』 

① 自分の心に余裕がないから、相手に関心を向けられない。

② 相手の持つ力や可能性への信頼がないから、指示やアドバイスが多くなる。

③ 自分にOKと言えないから、相手にもOKと言えない。

このことを念頭に置いて、前回の事例について考えてみましょう。

事例1 Aちゃんは、思いを伝えられたか?

中学1年生のAちゃんは、無口で引っ込み思案の目立たない子です。ある日、授業の後の休憩時間に、職員室の前で担任のB先生を待っていました。B先生は体育の先生なので、運動場から急いで職員室へ戻ってきて、Aちゃんに気づきました。「おっ、Aちゃん。どうした?何か先生に用か?」と慌ただしく次の授業の用意をしながら尋ねました。

みなさんは、Aちゃんはどうしたと思われましたか?

Aちゃんは、「あっ、別にいいです」と言って教室へ戻っていきました。

その日の帰りの会で、B先生は「Aちゃん、さっきは何だった?」と忘れずに尋ねました。

しかし、Aちゃんは「いいえ、もういいです」と答えました。

結局、Aちゃんが何を言いたかったかは分からず仕舞いで、この件は終わりました。

どうして、Aちゃんは自分の思いを話さなかったのでしょうか。

それは、Aちゃんが『話しても、自分の思いを受け止めてもらえないのでは?』と感じたからだと考えます。

B先生は、決して生徒のことをいい加減に考えている先生ではありません。

その証拠に、今日のAちゃんのことをきちんと覚えていて、尋ねてくれました。

決して悪い先生ではないのですが、人(生徒)の話を聴くときの【傾聴】の姿勢が身に備わっていなかったのでは?と思います。

そこで、【傾聴】とは何かと考えてみましょう。

【傾聴とは何か?具体的にしてみると?

まず、【傾聴】とは何かを学びましょう。

【傾聴】とは‥

① 言葉の応答に限らず、身体全体・心も合わせて、話を聴く

② 相手の話を取ってしまわない

③ 相手と、話の波長合わせをする

今まで『人の話を聴くときに、傾聴は大切だ』とよく聞いているので、『大切なこと』とは分かりますが、ちょっと具体的なイメージが

乏しいですよね。

明日、このことを具体的にして、しっかりと理解しましょう。

 

ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケー

ションカフェ】を開いています。

リアルでもOnlineでも開催しています。

詳しくは、このHPのトピックスをごらんください。