ちょっと【人付き合いってどうして疲れるの?】 コミュニケーションカフェからの抜粋3-③
緊急事態宣言が続き、なかなか友人知人と会い、親しく語り合う場面が少なくなっているのではないかと思います。
また、『【人付き合い】がリアルじゃなくてONlineになった』ことで、『さらに【人付き合い】が難しくなってきた』と思われている方
もいるようです。そこで『ちょっとコミュニケーションカフェから』シリーズの第三弾として、【人付き合いの難しさ】について考え
ることにしました。
Ⅰ【人付き合いはなぜ疲れるの?】(ブログ3-① 3-② 参照)
事例1 友だちには本音を言ってはいけないの?
中学生女子の人間関係は、いわゆる【チャム】という形をとり、自分たちだけの世界という閉鎖的な関係をつくることが多いです。そうすると、一つのグループを出たときに、他のグループに入ることは難しく、そのため『ボッチになるなら奴隷でいい』という選択をする生徒も見られます。そうした関係の中で、相談者が『息苦しさ』を感じていることは、当たり前とも言えると思います。
そこで、以下の3点のアドバイスをしました。
1 一度、グループのもう一人と話してみよう。
2 グループのリーダーと距離を置いてつきあってみる。
3 積極的に関係を浅くしていく。
どの対応策をとるかは、相談者が決めることです。
しかし、今回は中学生の女子からの相談でしたが、この【悩み】の根本には、私たちの社会が抱える問題があると考えます。
もちろん、【友だちはいいもの】と思います。しかし、【苦しい思いをしてまでも、相手に合わせての友だちならば、それは友だちとは
言えない】と考えます。
それこそ極論ですが【ボッチ上等】という考えもあるのではないでしょうか。
そこで、今回は【相手との距離の取り方】について考えてみます。
Ⅱ【相手との距離の取り方】
Ⅰでのアドバイスの中心は、【相手との関係を浅くしていく】でした。
すなわち、【相手との距離の取り方】がポイントだったわけです。
さて、【ハリネズミの友情】ってご存じですか?
ハリネズミは何者かが近づくと、全身の針を逆立てて自分を守ろうとします。
そのため、なかなか他者と近づくことが難しく、適切な距離をとることが要求されます。
この特徴が、私たちの人間関係を説明するときに、よく使われます。
すなわち『相手との良好な関係を保つためには、適切な距離を保ちましょう』ということです。
ここで、【人と人との関わりの深さのレベル】を紹介します。
第1段階 閉じこもりのレベル 電車の座席の隣の人との関係
第2段階 社交儀礼のレベル かかわりが浅く、挨拶だけする関係
第3段階 世間話のレベル 自分たちとは関係のない話題(芸能ニュース等)を話す関係
第4段階 情報伝達のレベル 仕事や生活に関する情報のやりとりをする関係
第5段階 意見・判断のレベル 会議等で攻撃性なく自己主張する関係
第6段階 心理ゲームのレベル 無意識のうちに相手を都合よく利用したりする関係
第7段階 打ち明け話のレベル 思い切って弱みを見せる関係
第8段階 ありのままの自分のレベル 自分の感情を率直に話せる関係
明日は、この中のいくつかについて詳しく説明します。
ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケー
ションカフェ】を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをごらんください