5月は、身の上相談週間⑥あなたは大切な人です(自尊感情)-2

【事例6 中学生の母親 48才】

なかなかご苦労をされていますね。

お話を伺って、私としてもいろいろ考えさせられることがありますが…

あなたとしては、何を一番お困りですか?

もしも、お父さんとの関係で、他の機関の手助けが必要ならば、ご紹介します。

現在のコロナ禍で、さまざまなトラブルが多くのご家庭で生じています。

しかし、どこに相談してよいかが分からないという方もたくさんいます。

あなたが悩んでいらっしゃる優先順位に基づいて、区役所の民生子ども課や女性相談の担当者さんに連絡をとったり、紹介することはで

きます。

今回の私との話し合いの後、一度相談されるとよいのでは?と考えます。

このことについては、後程もう一度相談しましょう。

 

カウンセラーの私としては、今話したこととは別に、あなたと話したいことがあります。

それは、あなたが話される中で、「私には、何のとりえもないから」とか「私はいつもボッーとしているから」「お父さんに決めてもら

わないと」といった言葉を、よく口にされたことです。

本当にそうですか?

『何のとりえもない』『ボッーとしている』『自分で決められない』人が、三人のお子さんを育ててきたのですか?

私は、真ん中の中学生の人しか知りませんが、毎日元気に学校生活を過ごしている姿をよく見ています。

もちろん、彼自身の頑張りもあると思いますが、お母さんの力も働いているのではないでしょうか。

実際、お話してみて不思議に思います。

あなたは、本当に『何のとりえもない』等と、自分のことを思っていますか?

もし思っているならば、どんなことでそう思うようになったのですか?

子育てに限らず、仕事もしっかり働かれていますよね。

どうして、『何のとりえもない』人なのでしょうか。

『日本人は謙遜する国民性』とよく言われますが、今は必要ありません。

例えば、今日一日の仕事の様子を話してみてください。

 

なるほど、今日一日忙しかったですね。

さっきの郵便局の事務の話は、私自身が勉強になりました。

そんなことまで、やってるのですね。

どうですか?

今、仕事の話をしていたときのあなたは、すごく生き生きとされていましたよ。

決して、『何のとりえもない』人ではないですよね。

そもそも、あなたのことを『何のとりえもない』と言う人はだれですか?

ちょっと、自分を違う視点で見てみたらどうでしょうね。

よろしければ、しばらく相談を続けてみませんか?

 

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