5月は、身の上相談週間⑤自分を大切にしよう(自尊感情)-3

【事例5 女性総合職 勤務8年目の場合】

今回は、ここで『役割の明確化』『相手を操作するということ』について考えてみたいと思います。

①役割の明確化

昔の人は、いろいろ上手いことを言っています。

そのうちの一つに、『過ぎたるは及ばざるが如し』という言葉があります。

『過剰な対応は、至らない・不足していることと同じようなものだ』という意味と思います。

今回の彼女と後輩の関係も、『過ぎたる』関係の一つではないでしょうか。

彼女は確かに有能なビジネスパーソンであり、後輩の面倒見もよい『立派な先輩』でしょう。

しかし、それは『仕事上』のことであり、それ以外のなにものでもありません。

さらに言うならば、彼女も後輩と同じ立場・同僚であり、管理職ではありません。

『無理なことは無理』『できないことはできない』という意志表示をして良いと考えますし、むしろすべきと考えます。

なし崩し的に後輩を助けるのではなく、『ここは私が取り組む』『あれは、あなたが取り組む』と責任の所在をきちんとすることは、彼

女の将来にとって得るものが大きいと考えます。

②相手を操作するということ

人と人との『距離の取り方』をランキングとして現した考え方があります。

そこでは、第一歩として『例えば、地下鉄の中で偶然隣り合わせた関係』、最終段階として『自分のマイナス面もすべて互いに分かりあ

い、信頼できる関係』を考えています。

そうしたランキングの一つとして「相手を操作する」という段階があります。

これは、二人の関係のバランスが悪い場合に生じる関係です。

分かりやすい例として、一方があまり興味がないのに、片方がとても深く愛している恋人関係はどうでしょうか。

この場合、深く愛している恋人は、相手の一挙手一投足を気にして、どうしても機嫌をとってしまうものです。

彼女と後輩は、もちろん恋人どうしではありませんが、周囲に上手に取り入ることで、相手の気持ちを支配し『この人=後輩』の言うこ

とを聞かないといけないといった雰囲気を作り出すことに、彼女は長けていると思います。

(こうした傾向の著しい人を『サイコパス』と呼びます)

こうした相手に対してどうすれば良いか。

簡単です。

こうした人とは、付き合わないことです。

少なくとも、表面的な付き合いにしておきましょう。

ちょっと、前向きではない提言ですみませんが。

 

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