自分の気持ちとの上手な付き合い方~自分を好きになりましょう~11

訂正 ナンバーが間違っていましたので、以降訂正いたします。

   申しわけありません。

【自分の気持ちとの上手な付き合い方】を考えるきっかけ(5月6月7月例会の共通のテーマです)

みなさんは、「日頃は笑って済ませる、ささいな言動に妙にイラついてしまい、自分で自分の心をもて余したり」と言う体験をされたこ

とがありませんか。

時間の経過とともに、薄らいでいってくれるとよいのですが、時には、そうした思いが心の中に沈殿して、次第に心がネガティブな方向

に傾き、人によっては【孤独】や【生きづらさ】を感じることもあるものです。

そんな状況から、自由な自分を取り戻しましょう。

そして、その時に大切にしたいことは、「ネガティブな考えをしてはいけない!」と頑張りすぎるのではなく、自分のなかに

ある『ポジティブな心』とも『ネガティブな心』とも、上手に付き合っていくことです。

そのための考え・スキルについて、3回のコミュニケーションカフェで、取り組んでいきます。

今回からの第2回目6月例会では、『自分を好きになりましょう』に焦点を当てました。

 

第1部 現在の大学生の人間関係の傾向 (詳しくは、以前のブログをご覧になってください)

1【周囲から好かれたい。嫌われるのが怖い】

2【自分自身よりも、周囲の評価が気になる】

第2部 現在の子どもたちの人間関係の傾向 (同上)

一見仲良さそうだが、その中では、いじめ等友人関係でのトラブルが起こりやす

その理由としては、『ひとりぼっち』になることを怖れるあまり、嫌な思いをしようとも、『グループから抜け出たい』とは、思わなく

なるという、周囲からの評価にとても敏感になっている子どもたちの姿がみえてきます。

第3部 子どもたちが、【ボッチ】を怖れる理由 (同上)

大学の授業で話し合ったところ、『今から思うと、どうしてもそのグループにいたかったわけではないし、そのリーダーの子をそれほど

きだったわけでもない。でも、一人でいて「あの子ボッチだね」って言われるのが嫌だった』という意見がありました。

ここには、子どもたちの『自分のプライドを保ちたい』という健気さや、『みんなと仲良くしなくちゃ』『友だちが多いことがいい』と

いった社会の風潮の中で息苦しさを感じていることなど、さまざまな思いで混乱している姿が見られてきます。

第4部 嫌われる勇気?

今から4,5年前だったでしょうか。

「嫌われる勇気」という本が話題となりました。

みなさんの中にも、読まれた方が多数いらっしゃるかと思います。

私も、読んでいろいろと考えさせられました。

その頃、私は常勤スクールカウンセラーとして、中学校に勤務していましたが、まだまだ学校現場では『みんな仲良くしましょう』とい

った雰囲気が支配的だったように感じていました。 

もちろん、周囲の人々と仲良くすることは、素敵なことです。

しかし、それは実際には、なかなか難しいということを、大人は気づいています。知っています。分かっています。

でも、子どもはどうでしょうか。

お正月が過ぎたころ、テレビでよく流れるCMとして『ともだち100人できるかな』というランドセルの歌があります。

ご存じと思います。

あの歌は、かわいい歌ですが、ちょっと残酷な歌だなぁとも思います。

友だちが100人できなかったら、どうなるのでしょうか。

いいえ、50人とか30人とかできれば「残念!」でしょうが、一人もできなかったらどうなるのでしょうか。

以前に、不登校の相談機関で多数の通所希望者のインテーク面接を担当していた者としては、私の『想像できない理由』で不登校になっ

ている子どもたちと接してきました。(嫁姑のトラブルで不登校になるなんて、想像できますか?)

そんな体験のある私にとっては、このCMで傷つく子どもがいることはたやすく想像できます。

このCMが悪いと言っているのではなく、それくらい子どもたち(とりわけ今よく話題となっている『繊細さん』等)にとっては、プレ

シャーとなる事柄が社会にはあるということを、社会全体に分かっていただきたいのです。

そうした社会の雰囲気の中で、子どもたちが『友だちがいないなんて言えない』『友だちが少ないのは、私が悪いから』等と思うのは、

自然の流れではないでしょうか。

 

その結果、どういうことになるのかについて、次回考えていきましょう。

 

こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスの練習をしたりする会【コミュニケーションカフェ】

を開いています。

リアルでもOnlineでも開催しています。

詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。