自分の気持ちとの上手な付き合い方~自分を好きになりましょう~8

考えるきっかけ(5月6月7月例会の共通のテーマです)

みなさんは、「日頃は笑って済ませる、ささいな言動に妙にイラついてしまい、自分で自分の心をもて余したり」と言う体験をされたこ

とがありませんか。

時間の経過とともに、薄らいでいってくれるとよいのですが、時には、そうした思いが心の中に沈殿して、次第に心がネガティブな方向

に傾き、人によっては【孤独】や【生きづらさ】を感じることもあるものです。

そんな状況から、自由な自分を取り戻しましょう。

そして、その時に大切にしたいことは、「ネガティブな考えをしてはいけない!」と頑張りすぎるのではなく、自分のなかに

ある『ポジティブな心』とも『ネガティブな心』とも、上手に付き合っていくことです。

そのための考え・スキルについて、3回のコミュニケーションカフェで、取り組んでいきます。

今回からの第2回目6月例会では、『自分を好きになりましょう』に焦点を当てました。

 

第1部 現在の大学生の人間関係の傾向

1【周囲から好かれたい。嫌われるのが怖い】

2【自分自身よりも、周囲の評価が気になる】

第2部 現在の子どもたちの人間関係の傾向

一見仲良さそうだが、その中では、いじめ等友人関係でのトラブルが起こりやす

その理由としては、『ひとりぼっち』になることを怖れるあまり、嫌な思いをしようとも、『グループから抜け出たい』とは、思わなく

なるという、周囲からの評価にとても敏感になっている子どもたちの姿がみえてきます。

事例<Aさんと話し合って‥>

Aさんは小学5年生の女子。クラスの中では、BさんCさんといつも一緒にいます。「3人は仲良し」と担任の先生も、級友たちも思っていました。しかし、ある日曜日、BさんCさんは二人で(Aさんを誘わずに)イオンへ行きました。そこで、他の級友と会いました。その級友から、この話はAさんの耳に入りました。しかし、AさんはBさんCさんに何も尋ねたり、言ったりせずに、普段通りに仲良く(表面上)していました。この話題が、担任の先生の耳に入ったので、担任はこのグループの様子を、よく観察していました。すると、『音楽室へ行く』『運動場で遊ぶ』等の状況で、BさんCさんが2人で行ってしまい、Aさんが後で一人で行くといった様子、また『給食の牛乳瓶を3人分、いつもAさんが返しに行く』と言った様子が見えてきました。そこで、Aさんを心配した担任は、Aさんに尋ねましたが、Aさんは「大丈夫です」と言うばかりです。そこで、スクールカウンセラーがAさんと話すことになりました。

Aさんに、『BさんCさんとの関係』について、いろいろ尋ねました。予想外に、Aさんは自分の状況(カウンセラーから見ると、ハバにされていたり、バシリにされていたりしている)を、正直に話してくれました。

そこで、「私だったら、ちょっと辛いなあ。そのグループでなければいけないの?」と尋ねたところ、Aさんは少し黙った後、「ボッチになるなら、奴隷でいい」と答えました。

カウンセラーとしては、とても衝撃的な発言でした。

 

みなさんは、どのように思われますか?

 

 

こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケーションカフェ】

を開いています。

リアルでもOnlineでも開催しています。

詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。