自分の気持ちとの上手な付き合い方~自分を好きになりましょう~4
考えるきっかけ(5月6月7月例会の共通のテーマです)
みなさんは、「日頃は笑って済ませる、ささいな言動に妙にイラついてしまい、自分で自分の心をもて余したり」と言う体験をされたこ
とがありませんか。
時間の経過とともに、薄らいでいってくれるとよいのですが、時には、そうした思いが心の中に沈殿して、次第に心がネガティブな方向
に傾き、人によっては【孤独】や【生きづらさ】を感じることもあるものです。
そんな状況から、自由な自分を取り戻しましょう。
そして、その時に大切にしたいことは、「ネガティブな考えをしてはいけない!」と頑張りすぎるのではなく、自分のなかに
ある『ポジティブな心』とも『ネガティブな心』とも、上手に付き合っていくことです。
そのための考え・スキルについて、3回のコミュニケーションカフェで、取り組んでいきます。
今回からの第2回目6月例会では、『自分を好きになりましょう』に焦点を当てました。
事例①女子大学生からの相談『いちも遅刻する友人に忠告したら、空気読まない悪い人扱いされてしまった』(以前のブログ参照)
この事例に対して、みなさんは概ね「あなたは悪くないよ」「その人のためを思って、言いにくいことまでいってあげたのに、そんな扱
いをされるなんて‥そんなのは友人じゃない」と思われることでしょう。
しかし、今私が授業をしている大学の学生たちの意見は、大きく違っていました。
この違いについて、『参考資料① 大学の授業での発言から』に即して、考えていきましょう。
① 「私だったら、『いいよ。いいよ。待つなんて大したことじゃないから』と言う。嫌な雰囲気になるのは嫌だから‥」
② 「将来、教師になりたいけど、教師は、嫌われても注意しないといけないと知った。私にできるかな。メンタルやられそう」
③ 「大学受験の頃から、一人でも大丈夫と思うようになったけど、小中学校の頃は、小グループのリーダー的な子の機嫌をとってい
た。今から思うと、そんなに好きだったわけじゃなかったけど、一人になるのが怖かった。だから強いことは言えない」
ここから、私は以下のことを考えました。
1 周囲から好かれたい。嫌われるのが怖い。
もちろん、誰もわざわざ「嫌われたい」とは、思いません。
むしろSNSの『いいよ』に代表されるように、「好かれたい」と思うのが自然でしょう。
しかし、物事には限度があります。
自分の本当の気持ちに蓋をして、周囲に合わせていると疲れてしまいます。
そこで、「嫌われても仕方ない。本当の気持ちを言おう」となると思いますが、彼等はなかなかその踏ん切りがつかないようです。
むしろ、「嫌われる」ことをとても怖がります。
これは、もしかすると小中学校時代=思春期の頃の、『チャム』という閉鎖的な少人数グループの強烈な思いでが影響しているかもしれ
ません。(チャムの中では、絶対的な人間関係があり、外部には情報は洩れません。そこで、教師の知らない間に、そのグループの中で
『いじめ』が発生したりしていました。その思い出が、ひょっとしてDNAに入っているのかも‥)
ですから、『遅刻する友人に忠告をする』といった、当たり前のことができないのではないでしょうか。
次回は、他の理由について考えます。
みなさんも、考えてみてください。
こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケーションカフェ】
を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。