生徒・子どもの心とどう向き合うか30 ハッピー物語101【番外編】より
Ⅱ 【生徒・子どもの心とどう向き合うか】についての考え
④担任教師・スクールカウンセラーによる個別面接から見えてくる【生徒・子どもの心】について
【話し合うときに心掛けたい】
○【ともに過ごす】という両者の関係性に意味がある 【 Doing よりも Being 】
○「私の気持ちをわかってほしい」と言うときの、【わかる】は【判る】や【解る】ではなく【分かる】
○耳だけでなく身体全体で聴く。そのために【話を聴くかまえ】を。
○話を評価しないで。分かったつもりにならないで。
○【言葉はギフト】と考え、投げずに手渡す。
○【肯定的な視点】をもち、【肯定的な表現】で話す。
○【具体的に理解】し、【具体的な表現】で話す。
○【アイメッセージ】で話してみましょう。
○【リフレーミング】の手法を使ってみましょう。
○【共感する】フリはしない。
と、今までいろいろお話してきました。
きっと、また【相談で大切なこと】【自分の気持ちを伝えるために大切なこと】といったタイトルで、お話する機会があるかと思います
が、【担任教師・スクールカウンセラー】が【生徒・子ども】と話し合うときに心掛けたいことについては、ここで一区切りしたいと思
います。
そこで、今までお話してきたことを振り返ってみて、言い残したことを付け加えてみると‥
○【生徒・子ども】が、相談して「話して良かった」と思えるようにしたい。
正しいことが、正しいとは限らない(理解されていますか?)
それよりも、相手との関係性が大切である。
なぜならば、関係性が人を癒すからである。(Doing よりも Being に近いでしょうか?)
では、【安心できる関係】をどのようにつくるか。
相手が言った言葉を繰り返すのも一つの方法(例 ああ、「 」こんなふうに感じていたんだね)
なぜならば、自分が言った言葉を耳から聴くと、私たちは落ち着きやすいから。
○【生徒・子ども】ができそうなこと・やりたそうなことをアドバイスしよう。
以前説明したように、私たちは『見たいことを見て、聴きたいことを聴く』ので、【教師・スクールカウンセラー】がいわゆる『正
論』で「○○したほうが良い」と言っても、【生徒・子ども】はなかなか受け入れることが難しいからである。
○【こころの速さは言葉の速さよりも遅い】ことを忘れないようにしよう。
私たちは、会話の途中で急に話題が変わっても、何とか話についていくことはできるが、【こころ】はそのまま取り残されてしまうこ
とがある。
【こころ】はそんなに簡単に変化に対応できるものではないことを考えて、【生徒・子ども】と向き合っていこう。
○【生徒・子ども】は【相談】して、解決してもらおうとは思っていない。
【教師・スクールカウンセラー】は、魔法の杖を持っているわけではない。
【生徒・子ども】も、そのようなことは分かっている。
相談を希望する【生徒・子ども】は、一回の相談で【悩みの解決】を願っているわけではない。
それよりも、【生徒・子ども】と【教師・スクールカウンセラー】が気持ちを共有することを願っている。
最後に、【教師・スクールカウンセラー】が、【生徒・子ども】のために、さまざまなチャレンジをすることは素晴らしいことです。
しかし、最も大切なことは 【教師・スクールカウンセラー】が生き生きしていることと考えます。
【教師・スクールカウンセラー】のみなさん、【生徒・子ども】のためにも、そしてもちろん自分自身のためにも、いつも元気でいてく
ださることを祈っています。
ハッピーのように悩んでいるあなたのお手伝いをさせてください。
よろしければ、お話を聞かせてください。
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