未来の教員を目指す学生と関わって2部①
さて、前回までは発達障害を中心として、【学級・学校に適応することが難しい子どもとの係り】について考えてきました。
今回からは、【学力差がある集団への係り】について、教員を目指す彼らが抱えている不安について考えていきます。
『現在の学校現場は、とりわけ公立学校はとても多様化しています』と、前回のシリーズの冒頭でお話しました。
この【多様化】は、今回も大きな課題となっています。
入学試験という言わば『篩』にかけられた子どもたちが集団となっている高校においては、おおむね生徒たちの学力レベルが似通ってい
るかと思います。
しかし、公立の小中学校においてはどうでしょうか。
通知表の記述のとおり、1から5まで様々な学力の子どもたちが存在しています。
私自身の体験でも、中3のクラスの数学の授業で、先生は「2次関数」を教えていますが、中には九九があやしい生徒もいます。
その子に「しっかり説明を聞いていれば分かるようになる」と言えますか?
そこまで極端でなくても、クラスの中には歴然として学力の差が存在しています。
みなさんが、教師としてそんな子どもたちに授業をすることになったら、どのようなレベルの問題を提示されますか?
この課題の難しさを、少しはご理解いただけましたか?
ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケー
ションカフェ】を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをごらんください。