暴れん坊の二面性?

昔も今も、暴れん坊はいました。毎日、対応に苦慮されている先生も、保護者もいらっしゃいました。

では、昔と今は何が違うのでしょうか。

それは、家庭での生活態度の違いです。

昔の暴れん坊は、家庭内でも暴れん坊でした。ですから、(この子を何とかしましょう)と学校と家庭がタッグを組み安かったのです。両者が同じ土俵の上に乘っっていたのだと思います。

しかし、今の学校での暴れん坊の大半は、家庭内では(良い子)です。聞き分けが良く、すすんでお手伝いなどもこなしている子がたくさんいます。

ですから、学校での暴れん坊ぶりについて、家庭の支援を求めても、理解を得ることが難しいです。

これは決して、子どもの理解が浅いというようなことではなく、日頃見慣れていないことを理解するというのは難しいからです。

なぜ、今の子どもは家庭では(大人が願う良い子)なのでしょうか。

それは、子どもが不安だからではないでしょうか。

家庭内で(良い子)でいなければならないからではないでしょうか。

もう一歩進めるならば、(大人に気に入ってもらえる良い子)でいることを、要求されているからではないでしょうか。

いつの時代でも、保護者はその子どもに無償の愛を注いで、養育しています。そこには、時代を越えての親子の情愛の交換があると思います。

しかし、社会が高度化複雑化していくにつれて、社会かひいては家庭も、子どもに多くのことを要求するようになってきたのではないでしょうか。

保護者が子どもに(あなたが大好き)と、(あなたは良い子だから大好き)と言ったとしたら、両者は違うと思いませんか?

この違いについて、次回考えましょう。う

次の記事

暴れん坊の不安?