子育て支援ワンコインセミナー 【子どもの心が分からない~思春期のトリセツ~】解説編⑲学習性無力感

1日から、現在開催しているコミュニケーションカフェ3月例会について、説明しています。

その内容として

1 【思春期の特徴】について、2回にわたってお話してきました。(以前のブログ参照)

2 このセミナーの中心として、二つの柱を考えてみました。

 ① 子ども話の聴き方

 ② 子どもの意欲の高め方

 【子どもの話の聴き方】については5回にわたって、お話してきました(以前のブログ参照)

4 【子どもの意欲の高め方】についても、お話してきました。

5 3月16日のセミナーリアル版の報告

6 3月20日の【セミナーリアル版の報告】

7 3月21日の【セミナーOnline版の報告】

 

そして、再び【学習性無力感】について、お話を続けます。

ここで、おさらいしておきたいことは、【学習性無力感】は、『思春期』に限らず、どんな年齢でも、どんな人にでも起こりうることだ

ということです。

そして、こんなことも考えてみました。

すなわち、『できない』➡『やらない』 となるならば、『できる』➡『やる』 となるのではないかということです。

(私は、『やればできる』という考えに対して、?を感じています)

しかし、ここで疑問がありませんか?

すなわち、『確かにこうした良い循環が生まれたらいいが、その初めの【できる】はどこから生まれるのか?』ということです。

 

そこで、具体的な事例を基に考えていきましょう。

事例① 学校での『できる』➡『やる』の事例

Aくんは、小さな頃から「何をやらせても長続きしない子」と、周囲から言われてきました。確かに、小学校で入ったスイミングも長続きしませんでしたし、中学校で入部したサッカーも2年生の初めに辞めてしまいました。ですから、彼自身が「僕は、何をやっても長続きしない」と、思い込んでいました。そんな時、2年生の担任の先生が、Aくんの机の中がきれいに整頓されていることを見て、『Aくんは、意外に几帳面できれい好き』ということに気づきました。そこで、教室の後ろにある掲示板にお知らせのプリント等を貼ることを、Aくんに任せてみました。すると、Aくんは先生から渡されるプリントを、自分なりに考えて、毎日きれいに貼ってくれました。そこで、何日か後に「みんな、この頃掲示板のプリントがきれいになっていることに、気づいている?Aくんが、毎日やってくれていることに、気づいている?」と、話して「Aくん、ありがとう」と褒めました。すると、クラスの中からも「えっ、すごいじゃん」といった声が上がりました。Aくんは照れていましたが、満更でもない笑顔をしていました。

翌日、それまで答えを映していただけの『朝の学習』のプリントを、自分で考えて解こうとするAくんの姿が見えました。

 

Aくんの心情について、考えてみましょう。

 

 

ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケー

ションカフェ】を開いています。

リアルでもOnlineでも開催しています。

詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。