何ができるだろう①配慮を要する子編-11
2 【周囲と上手に付き合えないBくん】(詳細は改編)
プロフィール
Bくんは、中学2年生。母親と二人暮らし。
保育園児の頃より、友達と遊ぶときにトラブルを生じやすく、母親は疲れていた。
Bくんはわがままを言い、迷惑をかけているという気持ちはないが、友人や先生に声をかけるタイミングが悪かったり、誤解される言動
が多かったりするため、『トラブルメーカー』と思われている。
母親は、Bくんの『母親思いの優しい子』であるという面など、Bくんの良さを周囲にも理解してもらいたいと願っている。
そこで、中学校の相談室を訪れることとなった。
Bくんの優しさや良さを、周囲に分かってもらうためには、どのような取り組みをすると良いでしょうか?
①お母さんに対しての初めの一歩
②お母さんからの情報収集
③Bくんに対しての初めの一歩
④Bくんとの関係づくり
⑤Bくんへの配慮の必要性
以上の内容については、以前のブログをご覧ください。
⑥Bくんへの具体的な配慮
<指示はそのときに>
<指示は具体的に>
<禁止したときには、その代償の指示を>
<指示は一度に一つずつ>
<ユニバーサルデザイン>
<クールダウン>
Bくんは、ときどき不安定になり、自分で自分の感情を押さえられなくなるときがあります。
小学校の頃は、今よりも頻繁にそうした行動が起こり、その対応に苦慮した学校は、保護者に来校を促すことが多く、その結果保護者は
疲弊し、学校の対応への不信感が生まれ、保護者と学校の関係が悪化してしまいました。
その後、Bくんや母親に対して理解ある医師と出会えたことで、Bくんは自分の感情の変化を理解できるようになり、母親も落ち着いた
対応ができるようになってきました。
中学生の今、自分が不安定になってきたと感じたときに、Bくんは「ちょっと落ち着いてきます」といって、学校が用意した別室へ行っ
て、心を落ち着けることができるようになってきました。
つまり、自分でクールダウンできるようになったのです。
そこで、私たちが【配慮する】ことは、クールダウンという手段を認めることと、具体的な場所を設定することです。
これを、特別扱いと見るのではなく、【配慮】と捉える周囲の理解が必要となるわけです。
周囲の私たち自身も、【配慮を要する子ども】の理解を高めていくことが問われています。
ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケー
ションカフェ】を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをごらんください。