交友関係で生かしたいソーシャルスキル⑤(コミュニケーションカフェ5月例会より)

事例①「いいね」が生きがいになっているアラサー女性

3 【自己肯定感】向上のためのアサーティブな対応について考えましょう

【自己肯定感】が低いため、どうしても他者の評価に頼ってしまうという彼女の生き方について、今までに話してきました。

このことは、彼女に限らず多くの日本人に共通な特徴と思います。

私は、長く学校現場にいたので、こうした傾向をさまざまな場面で目にしてきました。

また、米中の青少年に比べて『自分が、家庭や友人との関係において大切な存在ではない』と考えている日本の青少年が多いとのOECD

の調査結果にも、深く納得します。

しかし、今までの人生経験から低くなっている【自己肯定感】を高めることは、簡単なことではありません。

そこで、対人関係の場面での基本的な対応から、考えていくことにしました。

 

さて、『対人関係の対応』としては、大きく三つに分けられます。

一つめは、【攻撃的反応】です。

不愉快な出来事があったときに、相手に気持ちをぶつけてしまうという対応です。

その場では、自分の気持ちを表すことができ、『すっきり』するかもしれませんが、多くの人は時間が経つにつれて、『後悔』の気持ち

がわいてきます。(言わば、ジャイアンタイプと言えるかもしれません。もっとも、ジャイアンは後悔しないかも…ですが)

二つ目は、【被攻撃的反応】です。

その場では自分に対してよりも、相手に配慮?忖度?してしまい、何も言えなくなります。その結果『不満』の気持ちが、心の中に沈殿

していきます。(言わば、のび太タイプと言えるでしょう。ただし、リアルな場面では、ドラえもんは助けてくれないでしょうが)

そして、そのどちらでもない三つ目の方法が【アサーティブな対応】です。

相手の気持ちや立場を大切にしますが、その一方自分の気持ちや考えも、感情的にならずに主張します。そこで、言わば WIN WINの関

係となり、『満足』の気持ちになるわけです。(言わば、しずかちゃんタイプかもしれません。しかし、このことを話したところ、生徒

たちからは『しずかちゃんは、腹黒い』という反応がありました)

この【アサーティブな反応】のための具体的なスキルについて、次回からお話していきます。

 

ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケー

ションカフェ】を開いています。

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詳しくは、このHPのトピックスをごらんください。