コミュニケーションカフェ8月例会【思春期の人たちへ】③
『夏休みの1DAY講座として、子どもへの保護者の思いに焦点を当てた取り組みをやりませんか』とのお誘いを受け、『夏休み』とい
う機会でもあるので、コミュニケーションカフェの8月例会でも、この内容に取り組んでいきます。
よろしくお付き合いください。
また、ご都合よろしければ、ぜひご参加ください。
1 思春期とはいつでしょうか?(8月2日ブログより)
2 あるお母さんからの相談(8月3日ブログより)
3 なぜ、『勉強しない』のでしょうか?
多くの子どもにとって、『勉強は楽しくないもの』ではないでしょうか。
しかし、そうは思いながらも、『仕方ないなあ』と妥協して、嫌々取り組んでいるというのが真実の姿と思います。
では、みなさん自身の体験を思い出してください。
『勉強に関して、うれしかった思い出って何かありませんか?』
「嫌な思い出しかない」と言う方もいると思いますが、「小学生のときに、九九を言えて褒められた」「先生の質問に答えて、みんなの
前で褒められた」「希望の学校に入りたくて、頑張って勉強して合格できた」等、今でも『心に残る思いで』がある方もいるでしょう。
これらに共通することは何でしょうか?
それは、先生・保護者・級友などから『認められた』という体験です。
マズローという心理学者の『欲求階層説』という考え方があります。
私たちの欲求には、上図のように、それぞれ段階があって、下の欲求が充たされないと、その上の段階には進めないという考えです。
上図のとおり、『誰かから、認められた』という【承認欲求】が充たされると、その上の『自分が成し遂げたいことに向かって頑張ろ
う』という、気持ちがわいてくるのではないでしょうか。
しかし、不幸なことに「今まで、褒められたことがない」という子どもにとっては、『勉強しよう』という気持ちは、なかなか沸いてこ
ないと思います。
さらに、『この前のテストの理科で、85点をとった。先生から褒められうれしくて、帰宅した母に見せたら(どうして、100点じゃ
ないの?)と言われて、(もう絶対に見せない)と思った』という話を、中学生男子から聞きました。
おそらく、このお母さんは「さらに頑張ってほしい」という思いから、このように言われたのではないかと考えます。
しかし、子どもは「お母さんからも褒めてほしい」と思ったのです。
大人の考えでは、ささいなことかもしれませんが、その小さなことの積み重ねで、子どもたちの【やる気】は高まっていくと考えます。
もちろん、ほかにもさまざまな理由がありますが、まずは【認める】ことから始めていきましょう。
ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケー
ションカフェ】を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをごらんください。