【虫の世界に入ってしまったASD傾向の少年】コミュニケーションが苦手な人との上手な関わり方【不登校に目を向けて】⑮

今月は、【不登校】について、みなさんと一緒に考えています。

プロローグ

【不登校】についての知識の一例(以下、今回までの内容については、過去のブログをご覧ください)

本論

1 不登校の考え方の変遷

2 文科省による不登校の定義

3 不登校児童生徒数の推移

4 【不登校】の理由

① 学校生活に起因

② 家庭生活に起因

③ 本人の気質に起因

5 学校生活に起因の具体的なケースについて

①被害者のケア

②加害者の指導

③観衆の指導

④傍観者の指導

6 家庭生活に起因の具体的なケースについて

事例① 嫁姑のちょっとした考えの相違から不登校?

事例② 『韓流』は【不登校】に効く?

 

今回からは

7 本人の気質に起因の具体的なケースについて

あなたは、○○小学校2年1組の担任です。(そのように想像してみてください)

あなたのクラスには、発達障害の一つだあるASD(自閉症スペクトラム)傾向のAくんがいます。

Aくんは、よく自分の世界に没入してしまうため、周囲の子どもたちと一緒に遊ぶことが少なく、したがって友人も少ないです。

そのためもあるのか、学校で嫌なこと(体育の授業で走ったりすること)があると、休みが続いてしまっています。

ある日、昼休み終了のチャイムがなり、子どもたちが運動場から教室へ向かっていたところ、Aくんは大好きな『虫』を発見しました。

Aくんは、運動場にしゃがみこんで、動かなくなってしまいました。

職員室から運動場を見ていたあなたは、動かないAくんに気づきました。

「どうしたのだろう」と思い、Aくんのところへ駆けつけました。

さぁ、あなたはどうしますか?

 

このケースについて考えるにあたって、学校の事情をご存じない方は、「何が問題?」と思われるかもしれません。

そこで、この件について考えるポイントは

①小学校の先生には、ほとんど空き時間というものがなく、あなた(担任の先生)も、次の授業へ行かなければならないという現状を考えて、どのよ

うに行動すれば良いか?

②学級内で孤立傾向のあるAくんへの配慮を、快く思わない子どももいるのがリアルな学級の姿です。Aくん、他の子どもたちに対して、どのように

行動すれば良いか?

とりわけ、②の悩みは、多くの先生が悩むところかと思います。

 

次回までに、一度お考えください。

 

 

こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケーションカフェ】を開いていま

す。

リアルでもOnlineでも開催しています。

詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。