【聴く力・話す力のスキルアップ】⑪具体的に話す続
この連載では
第1シリーズでは、発達障害を中心とした【学級・学校に適応することが難しい子どもとの係り】について
第2シリーズでは【学力差がある集団への係り】について
第3シリーズでは【一見仲良さそうに見えるなれあい集団内部への係り】について
第4シリーズでは『教職を目指す学生が考える【理想の教師像】』について
そして現在は、シリーズの番外編として、『悩みを抱えている子どもへどのように寄り添うか』について考えています。
そして、『寄り添い方』の第一歩としての『話の聴き方』について考えてきました。
その詳細は、過去のブログを見ていただくとして‥
さて、先日(1/30)のOnlineコミュニケーションカフェでも話題になりましたが、「自分の思いを伝えることは難しい」と思っている方
が多いと感じています。
そこで、『話し方』についてこんなことを提案してきました。(こちらも、詳しくは過去のブログをご覧ください)
1 言葉は、相手へのギフトと考えましょう
①人は、自分のイメージどおりに動く
②人は「言葉」ではなく「心」を受け止める
2 アイメッセージで、話してみましょう
3 リフレーミングで話してみましょう
そして、こんな練習をしてみました。
①価値基準を変えてみると‥
②言葉の言い換え
さらに、③応用編
物事の価値基準を変えてみるという点で、リフレーミングの一つの考え方と言える事例についても考えてみました。
4 具体的に話してみましょう
前回は、その骨子(例えば『どうすべきかは分かっているけど、どうすればいいかが分からない』)についてお話しました。
今回は、事例を基に考えてみましょう。
事例『悪気はないが、相手を傷つける言動をしてしまうAくんにどのように話しますか?』
Aくんは、気持ちは優しいですが、言わなくてもよいことを言ってしまうタイプの男子中学生です。
先日も、学級でレクリェーションをおこなうということで、担任の先生に誘われて不登校傾向のBくんが登校してきました。
AくんとBくんは同じチームです。
他のメンバーは、気が強い女子が多いので、男子が増えたことでAくんは内心嬉しかったです。
しかし、日頃運動をしていないBくんは、なかなか活躍できません。
女子から悪口も聞こえてきました。
そこで、Aくんは「Bくん、頑張らないとみんなから悪口言われるよ」と、冗談と励ますつもりで声を掛けました。
Bくんは、翌日からまた休み始めました。
そこで、担任の先生から「どうしてそんなことを言うんだ」と、Aくんは叱られました。
Aくんは「あのままだったら、Bくんが悪口を言われてかわいそうだと思ったからなのに…どうすればよかったんだ?」と思いました。
あなたが担任の先生だったら、Aくんにどのようにアドバイスをしますか?
ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケー
ションカフェ】を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをごらんください。