【友だちという呪縛~ボッチ上等~】4 中学生女子「私は性格が悪いから、友だちできない」

現在、私はスクールカウンセラーとして勤務しています。

中学校の教員として、また大学の非常勤講師として、若い世代と長い間関わり合ってきましたが、今目の前にいる子どもたちの抱えている問題は、

決して【子どもの問題】ではなく、私たち大人が生きている社会が抱えている問題と何ら変わりありません。

それだけに、『子どもたちと一緒に解決していこう』とする意思・姿勢が必要とされていると考えます。

 

前回は、女子小学生の友だちに関する相談について、お話しました。

今回は『私は悪い性格だから、友だちができないの?』という中学生の悩みについて、考えていきましょう。

中学校の『心の相談室』に、中学2年生が「相談があります」と来てくれました。

彼女の話は、次のようなものでした。

『私のクラスでは、今みんな野外学習の話をしています。みんな、持ち物のきまりなんかで、先生に文句言いながらも楽しそうです。でも、私は楽

しくありません。グルーブ決めでハバにされたとかいうことはありません。でも、それはきっと、先生がリーダーの子に頼んでくれたからだと思い

ます。私は明るくないし、地味だし、友だちいないし‥私って、悪い性格だから、友だちがいないのでしょうか?』

 

みなさん、どのように思われましたか?

私は、いろいろなことを考えさせられました。

①そもそも、悪い性格って、どんな性格なのでしょうか?

 悪い性格・良い性格ってあるのでしょうか?

②彼女は、『友だち』にどんなんイメージをもっているのでしょうか?

③明るくなくて、地味だったら、友だちがいなくなるのでしょうか?

④そもそも、友だちはいなければいけないのでしょうか?

 

そんな視点から、彼女へのアンサーを考えていきます。

あなたも、次回までに、一度お考えください。

 

こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケーションカフェ】を開いてい

す。

リアルでもOnlineでも開催しています。

詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。