【わが子と対等な約束をするためには】コミュニケーションが苦手な人との上手な関わり方【感情のコントロール】13
今回は、【コミュニケーションが苦手な人との上手な関わり方】を主のテーマとしながら、【感情のコントロール】に焦点を当てています。
その発端として、女子中学生の『友人関係の悩み』に焦点を当ててみました。(詳細は、以前のブログをご覧になってください)
このケースの場合には、『友だち』というものに対しての意識のズレが問題と考えますが、そうした意識のズレが、彼女たちばかりでなく、私たち
自身の生活でも、さまざまなトラブルを起こしているのではないでしょうか?
このようなトラブルの原因となる『意識のズレ』ぱどこから生じているのでしょうか?
そこで、私たちの【ものの考え方】について、取り組むことにしました。
【私たちのものの考え方の流れ】
第一段階 信念(詳細は以前のブログへ)
第ニ段階 思考(詳細は以前のブログへ)
第三段階 感情(詳細は以前のブログへ)
第四段階 生理的反応(詳細は以前のブログへ)
第五段階 行動(詳細は以前のブログへ)
いよいよ、ここまで溜まっていた感情が、怒りなどの行動として現れてしまいます。
どうしても怒りを抑えきれないときは仕方ないとして、その他の時には何とか上手な切り抜け方を身につけたいですよね。
そうした、『相手も私自身も大きなトラブルにならないかかわり方』を、【アサーション】と言います。
①【攻撃的反応】
②【被攻撃的反応】
③【アサーティブな反応】
確かに、どうしても「許せない」と思うときもあるでしょう。
でも、相手に伝えたいことは「○○してほしい」という要求であって、怒りのあまり相手を辱めることではないはずです。
そこで、自分も相手も大切にする生き方をしていきたいものですね。
そこで、このシリーズの最後に、数多くの【アサーション】のスキルの中でも、とても大切な2つのスキルを改めてご紹介していきます。
今までにも、どこかで耳にされているかと思います。
ぜひ、ここで『あなたの得意なスキル』にしてみてください。
その1 アイメッセージ
一言で説明すれば、『上からではなく横から目線』ということです。
『勉強すると約束したのに、今夜もゲームばかりやっている。うちの子は約束を守れないウソツキです』と、嘆かれているお父さんのことを以前に
お話したと思います。
確かに、そこだけ取り上げればウソツキと言えるでしょう。
しかし、その『約束』がされた状況を知ると、なかなか簡単に結論づけられなくなるのでは?
このお父さんがいらっしゃった二日後に、当該の中学生が私がいるカウンセリングルームを訪ねてきました。
当該の少年 「この前、うちのお父さんがここへ来たでしょ?」
スクールカウンセラーである私 「いらっしゃいましたよ」
少年 「俺との約束のこと、何か言っていた?」
SC 「勉強する約束をしたと言われていたよ」
少年 「俺が約束を守らないって言っていたでしょ?」
SC 「約束守らないの?」
少年 「だってさぁ、聞いて!その約束っていうのの前に、2時間くらいずっーと叱られていたんだよ。先生だったら、そうなっていたら、『約束
するな?』と聞かれて、『はい』って言わない?」
SC 「『はい』って言います」
といった会話をしました。
ここで、お父さんはおそらく悪気がないと思います。
悪気がないどころか、「うちの子を何とかしたい」という気持ちからの行動と思います。
しかし、この『約束』は圧倒的に上位に立つ父親が、下位にいる子どもに言わせている『約束』です。
いいえ、『約束』というよりも、『命令』と言った方が適切かと思います。
父親という権威で、子どもに命令しているという図式ですよね。
これは、本来対等である『約束』とは言えないでしょうし、第一説得力がありませんよね。
そこで、後日来訪されたお父さんに、「あの『約束』はお父さんの『約束』であって、あの子の『約束』ではないですよね」と話しました。
すると、お父さんは「では、私はどうすればよかったのですか?」と、私に尋ねられました。
さぁ、みなさんへ、あなたへ質問です。
お父さんは、どうすればよかったのでしょうか?
こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケーションカフェ】を開いてい
ます。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。