【これがリフレーミングの本質】自分の気持ちとの上手な付き合い方~自分を分かってもらおう~36
【自分の気持ちとの上手な付き合い方】を考えるきっかけ(5月6月7月例会の共通のテーマです)
みなさんは、「日頃は笑って済ませる、ささいな言動に妙にイラついてしまい、自分で自分の心をもて余したり」と言う体験をされたこ
とがありませんか。
時間の経過とともに、薄らいでいってくれるとよいのですが、時には、そうした思いが心の中に沈殿して、次第に心がネガティブな方向
に傾き、人によっては【孤独】や【生きづらさ】を感じることもあるものです。
そんな状況から、自由な自分を取り戻しましょう。
そして、その時に大切にしたいことは、「ネガティブな考えをしてはいけない!」と頑張りすぎるのではなく、自分のなかに
ある『ポジティブな心』とも『ネガティブな心』とも、上手に付き合っていくことです。
そのための考え・スキルについて、3回のコミュニケーションカフェで、取り組んでいきます。
今回からの第3回目7月例会では、『自分を分かってもらおう』に焦点を当てました。
コミュニケーションスキル
第1部 聴く力
第2部 話す力
第3部 相手との距離の取り方
第4部 アサーション
第5部 アサーションスキル
①リフレーミングの真骨頂
②リフレーミング的ものの考え方
③価値観は、すべてグラデーション?(前回のブログをごらんください)
④『立つ位置=価値観』が変われば、私たちの判断も異なってくる
『立つ位置』が変われば、見える景色が変わる
当たり前のことです。
でも、本当に当たり前のこととして、私たちは理解しているでしょうか?
このシリーズの初めに、『嫁と姑のトラブルで小学生の子が不登校‥』といったお話をしました。
覚えていらっしゃいますか?
あの時は、『おやつのおはぎ』に端を発した『ささいな一言』を中心にお話しました。
今回は、もう少し『不登校の本質』について考えます。
あのときお話したように、少年を取り巻く家族のみなさんは、とても心配されました。
そうしている間に、彼が週に1日だけ担任の先生と話すために、登校するようになりました。
初めは家族全員が喜んでいましたが、その状態に慣れてくると、家族のみなさんの、彼への言葉がけに変化が現れてきました。
ママは「一日だけでも頑張って登校できるようになってくれて、ママはうれしいわ」と、彼を抱きしめます。
パパは「一日行けるようになったら、来週からはもう一日頑張ってみよか」と、帰宅後に彼に言います。
おばあちゃんは「偉かったね。お友達はイヤなことを言ったりする子はいなかった?」と、頭を撫でます。
おじいちゃんは「他の子はきちんと行っている。もう少し頑張れ」と、励まします。
どうでしょうか。
家族4人の立ち位置が、違うことに気づいていただけましたか?
価値判断の連続したグラデーションの異なるところに立っているわけです。
言われていることの、どれが絶対に正しいとか間違っているということではないと思います。
しかし、『今の少年の気持ち』から考えると、自ずと適しているか適していないかが、決まってくるのではないでしょうか?
ここに、リフレーミングの大切さ、本質があるのではないでしょうか?
すなわち、『自分が言いたいか言いたくないか』が大切なのではなく、『相手にとって受け入れやすいか受け入れにくい
か』が大切なのではないでしょうか。
次回へ続きます。
こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケーションカフェ】
を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。