【大好きな虫から目が離せない】コミュニケーションが苦手な人との上手な関わり方【発達障害(碍)傾向に目を向けて】②
前回お話したように、全国の小中学校の子どもたちのうち、約6パーセントに【発達障害傾向がある】と分かったことは、多くの教育関
係者にとって衝撃的なことでした。
今までは、例えば落ち着きのない子どもに、「そんなことしちゃだめだよ。先生の話をきこうね。落ち着こうね」と、子ども本人の努力
を要求していたのに、本人の努力とは別のところに行動の原因があるのではないかと、提示されたのですから。
こんな事例から、今回のシリーズは始めていきます。
もちろん、子どもばかりでなく、昨今話題となっている『大人の発達障害』や『カッサンドラ症候群』といったことにも、話を進めてい
こうと考えています。
ある中学1年生のケースです。
『学級の中に、こだわり傾向の強い男子生徒がいます。ある時、昼食後の休憩時間に、友人たちと運動場で遊んでいましたが、その時大好きな虫を見つけてしまい、その場から動けなくなってしまいました。昼の休憩終了のチャイムが鳴り、他の生徒たちは教室へ戻って行きますが、彼はその場から離れません。』
さぁ、あなたがもし彼の担任の先生だったら、どのような行動をとりますか?
みなさん、ぜひ考えてみてください。
『日頃からこだわり傾向が強い』『好きな虫を見つけて動けなくなる』といった状況から、「発達障害傾向がある子かな?」という予想
はつきますよね。
では、そもそも『発達障害(碍)傾向』とは、どんなものなのでしょうか?
次回、おさらいしていきましょう。
こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケーションカフェ】
を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。