若者のトリセツ【やさしさが止まらない】⑱
『ユーメッセージ』よりも『アイメッセージ』で話すことによる効果について、さまざまな機会でお話してきました。
しかし、このごろの大学の授業での様子を見ると、そもそも学生たちは『ユーメッセージ』で話しません。
ほとんど全員が初めから『アイメッセージ』で話しているのです。
それも、かなり卑屈な言い方をしています。
どうして大学生は、事例(以前のブログ参照)の場面でも、相手に謝罪を要求せず、妙に物わかりの良い人を演じているのでしょうか。
『相手を傷つけるのでは』という心配もあるでしょうが、それよりも『相手に嫌われて、私自身が傷つく』不安が大きいのではないかと
思えてなりません。。相手を思う優しさではなく、自分が傷つかないための保険である『優しさ』で、相手と接していると考えます。
どうして、ここまで周囲に対して防衛しないと、付き合うことができないのでしょうか。
このことについて、次の2点を考えてみました。
① 自立した個人どうしの対等な関係が築きにくい
② 自分に自信がないので、周囲の影響を受けやすい
(内容については、以前のブログをご参照ください)
前回からは、具体的な事例(前回のブログ参照)とともに、その解決について考えています。
第一の視点(以前のブログ参照)
Aさんの言動は、間違っていたのか?
間違っていたのならば、どのように言えば良かったのか?
第三の視点
周囲の友人の言動をどのように考えるか?
周囲の友人は、どうしてそうした言動をしたと考えるか?
※ 前回『第二の視点』についてお話するつもりでしたが、誤って『第三の視点』についてお話してしまいました。
そこで、今回『第二の視点』について、お話します。
第ニの視点(前回のブログ参照)
友人の言動をどのように考えるか?
Aさんに、友人との関係についてどのようにアドバイスするか?
前回、お話したことと重複するかもしれませんが、まず「Aさんは、友人なのか?」と疑うことを、お薦めします。
すなわち、Aさんは『いつも遅刻する彼女』のことを『友人』と考えていますが、果たして『いつも遅刻する彼女』はどう思っているか
ということです。
人の心の中は、他人にはうかがい知れないことです。
①『いつも遅刻する彼女』も、Aさん友人として考えている
もし、そうでしたら、それは【友人】というものに対しての定義づけが異なっているということです。
おそらく、『いつも遅刻する彼女』はAさん友人として考えて、「友人ならば多少の迷惑は許してくれる」と思っているのでしょう。
別の見方をすれば、「Aさんに甘えている」「Aさんに依存している」と言えるかもしれません。
そんな彼女を、友人として許すか否かは、Aさんが決めることです。
少なくとも、周囲の私たちがとやかく言うことではないでしょう。
②『いつも遅刻する彼女』は、Aさん友人として考えていない
ということは、【使い勝手の良い人】と考えているということです。
このように考えるのは、とても辛いことですが、しかしそれを受け止めましょう。
その上で今後の付き合い方をどうするかを決めるのは、Aさんです。
「そんな人はイヤだから、友人をやめる」のも、「遅れてくる彼女は、他にいいところもあるので、割り切って付き合っていく」のも、
Aさんが決めればよいのです。
いかがでしょうか。
よろしければ、ご意見をお聞かせください。
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